
あなたはSEOを考える時に何を重視していますか?キーワードの使い方や、質の良い被リンクの貰い方、見出しタグや箇条書きタグなどの記事の構造でしょうか?
どれも大切で、効果の高いものだと思います。
しかし、私はSEOにおいて、最も重要なのは、キーワードの背景にある検索意図を理解する事だと考えています。
今までたくさんの方の記事を添削してきましたが、多くの人が検索意図を意識した記事ライティングができていません。
検索意図を間違うと、記事を書く前から、圏外確定という悲惨な事にもなりかねません。逆に検索意図を理解すると、高いSEO効果があるばかりか、記事に書くべき内容にも迷いがなくなるため、記事ライティングのストレスが劇的に小さくなります。
検索意図を調べるという、ひと手間がブログ運営を楽しいものに変えてくれるんです。
でも、どうやったらキーワードの検索意図が、分かるんでしょうか?
あなたのブログ運営が、楽しくやりがいのあるものになるように、今回はキーワードの検索意図の重要性と調べ方を解説します!
キーワードの検索意図とは?
検索意図の調べ方を見ていく前に、検索意図の重要性を理解する必要があります。
まずはそこから見ていきましょう。
検索ユーザーがキーワードを使って、検索する時には必ず何か目的があります。この目的を検索意図と呼びます。
記事には検索ユーザーの目的・ニーズを満たすための情報を書くことが、基本中の基本になるわけです。まぁ、当たり前のことですね。
でも、この当たり前のことができてない人が、とても多いんです。
例えば「バリ島 気候」で検索している人に対して、どのような情報を提供してあげれば良いでしょうか?
“バリ島の平均気温や雨期の情報”と思ったのであれば、残念ながら不正解です。それだけでは不十分です。でも、さすがにあなたはそうは思わなかったですよね?
じゃあ、“服装や雨具などの持ち物”を書くのはどうでしょうか?正解と言いたいところですが、実はこれでもまだ不十分です。最近はこの程度では、質の良い記事とは言えなくなってきました。
言われてみれば誰でも思いつきそうな当たり前のことですよね?でも、実際に記事を書くと、この当たり前のことが抜けて、狭い視野の記事になってしまいます。
誰でも、旅行に行くのは、楽しむため、良い思い出を作るためです。だから、気温や天気を気にするわけです。
だから”楽しみたい”という目的を達成するために、必要であれば服装や持ち物以外のことだって書いてあげるべきなんです。
「バリ島 気候」の場合だったら、服装や雨具以外にも、こんな情報を書いてあげると良さそうです。
- 雨でも楽しめるスポットの紹介
- 比較的、涼しい観光スポット
- 寒すぎるクーラーの対策
- 気候が良くて、空いてる穴場の時期
5分で考えた内容なので、ちゃんと調べれば、バリ島旅行を計画している人のニーズは、もっとたくさん見つかるはずです。
大切なのは、このような検索ユーザーの気持ちまで、しっかりと把握することです。
最も効果がある、最強のSEOとは、感情レベルまで検索意図を突き詰めたコンテンツを作る事なんです。
でも、なぜそれが効果的なSEOと言えるんでしょうか?
次はその理由を説明します。
検索意図を知ることが最強のSEOになる理由
バリ島の気候を調べている人に、服装や雨具以外のことを教えてあげるのは、やり過ぎと感じるかもしれませんね。
関係無い情報を書くと逆にSEO的にマイナスと思うかもしれません。それに単純に記事作りも大変です。
でも、感情レベルのニーズまで満たす記事作りが、大切な理由は2つの側面から説明できます。
Googleが目指す検索エンジンのあり方
Googleは自分達が目指す良い検索エンジンとは、次のようなものだと言っています。
「ユーザーが欲しがっている情報が、一回の検索で出てくること」
「当たり前じゃん!」って思うかもしれませんが、この”一回”を掘り下げると次の3つが大切だということが分かります。
- 目的の情報が短時間で入手できる
- 分かりやすくて、すぐに理解できる
- 十分満足できる情報が出てくる
この3つを踏まえると、理想的な検索エンジンは「その記事を読むだけで完全に満足できる記事を、上位に表示させる」ものです。
Googleはユーザーに何回も検索させず、一発で悩みを解決してもらいたいと考えています。
だから、私たちも、ユーザーの検索意図を理解して、一発で悩みが解消する記事を作る必要があるのです。
最終的に重要なのはユーザー動向データ
Googleはユーザーの悩みを一発で解消させたいと考えています。
だから、記事の評価を決める際に最も重視するのは、ユーザーが満足したかどうかです。
Googleは読者の満足度を評価するために、“ユーザー動向データ”を収集していると言われています。
ユーザー動向データとは、例えば次のようなものです。
- 記事の滞在時間
- 次に読んだ記事
- 直前に読んでいた記事(リファラー)
具体的な評価基準は不明ですが、Googleはユーザーが検索を開始してから、ブラウザを閉じるまでの一連の流れを分析して、どの記事の満足度が高かったかを判断しているのです。
記事の満足度の分かりやすい考え方を、この記事で解説しているので、良かったら参考にしてみてください。
ブログを書く時、文字数はどれくらいが良いのでしょうか? よく長い記事の方は、SEO的に有利と言いますが、実はそんなことはありません。 実はカギになるのは、ユーザー動向データなんです。 この記事ではユーザー動向データの考え方を基に、ブログ記事に最適な文字数を解説します。
バリ島の気候を気にしている人に、気温や天気に影響されない楽しみ方を教えてあげるのは、検索意図に適っているので、じっくりと記事を読んでもらえる可能性が高くなります。
その結果、良いユーザー動向データが蓄積され、記事の評価が上がるのです。
このように検索意図を把握することは、最も重要なSEOと言えます。
そこで、次はいよいよ、検索意図の調べ方を説明していきます。
検索意図の調べ方
検索キーワードの背景にある、ユーザーの意図を調べるためには、いくつか方法があります。
実際には、どれも難しい方法ではありません。やり方はこの3つです!
- 実際の検索結果上位の記事を分析
- 質問サイトで質問を分析
- 自分の頭でも分析
どれも、そんなに難しいことじゃないです。
手を抜かずに、このひと手間かけると、本当に良い記事が書けるようになります。
それでは、順番に説明しますね!
実際の検索結果上位の記事を分析
検索結果上位の記事は、実際にそのキーワードで、最も読者のニーズを満たしていると判断されているわけです。
だから、上位記事の内容と、上位表示されている理由を考えると、読者のどのようなニーズを満たしているのかが分かるわけです。
例えばこの記事を書いている11月1日現在、chromeのシークレットモード(※)で検索すると、次のような検索結果になります。
1位から3位の記事を読んでみると、こんな感じの内容です。
- 「ベストシーズンはいつ?バリ島の気候・時期別天気・気温と服装の目安」
- 「バリ島情報|時差・物価・気候など情報満載の旅行ガイド【トラベルコ】」
- 「バリ島旅行の服装で悩んだら。場面別、気候別、服装ガイド!」
バリ島の平均気温、雨期と乾期、服装のこと、雨の降り方の特徴、日焼けや熱中症対策など。
体調の管理の仕方や、雨期でも楽しめるアクティビティなど、やはり楽しむことにポイントを置いた情報が書いてある。
気温や天気以外にも、バリ島旅行に必要な情報が、一覧表で簡潔に書いてある。
必要な情報が素早く手に入るため、利便性が高い。
バリ島の年間の気温の推移や、雨期や乾期のおすすめの服装、主な観光スポットの服装の注意点。
日本から持って行った方が良い服、現地で買った方が良い服など、旅行を楽しむために、荷物を減らすコツが書いてある。
ここからも分かるように、上位の記事は単に気温や雨期乾期の情報にとどまらず、バリ島旅行を計画している人に役に立つ情報を色んな視点で提供しています。
Googleが、ユーザーのニーズをなるべく多く満たしてくれる記事を好むことが、この結果からも分かると思います。
そして、できれば気候以外にも、文化や食べ物、物価など、バリ島の全般的な情報も載せると良さそうですね。
普段Googleは検索ユーザーの検索行動のデータを収集しています。
そのユーザーの検索履歴を元に、そのユーザーの趣味嗜好を分析して、それに合わせた検索結果を返したりします。
そのため、通常の検索結果には、自分の趣味嗜好が反映されているため、偏りが出てしまいます。このような個人の趣味嗜好が入った検索を”パーソナライズド検索”と呼びます。
シークレットモードで検索すると、自分の趣味嗜好が関係無い、フラットな検索結果になります。キーワードの検索結果の傾向を判断するためには、シークレットモードで検索するのが基本です。
質問サイトで質問を分析
質問サイでは、世の中の人が直接自分の言葉で質問しています。
ここには世の中の人の、リアルな悩みや疑問が満載です。そのため、質問の背景にどのようなニーズや感情があるのかが、とっても分かりやすいのです。
質問サイトには、次のようなものがあります。
これらのサイトで、これから書く予定の記事のキーワードで検索して、出てきた質問を分析するのです。
例えば次の画像はYahoo!知恵袋で「バリ島 気候」で検索した結果です。
質問を読んでいて特徴的なのは、4月や11月などの雨期と乾期の境目にある時期の天気を、気にしている人が多いということです。
これは自分の頭だけで考えていても、なかなか気付かないですよね?
そして、これらの質問をしている人の心にある気持ちは、バリ島旅行を楽しみたいからこその、この時期の天気への不安です。
また、もしあれば4月や11月の特別なイベントなどを紹介すると、むしろ4月や11月でも良いと安心してもらえるかもしれませんね。
同じようなリサーチを”教えて!goo”や”発言小町”でもやってみて、世の中の人のニーズや感情を分析してみてください。
自分の頭でも分析
最後は自分の頭の中でも分析してみます。
検索結果や質問サイトでリサーチした結果から、自分でも気付くことがあるかもしれません。
でも、楽しければ良いわけなので、雨でも楽しめる方法を紹介してあげると、雨期にバリ島に行く人にとっては、とても役立つ情報になるはずです。
雨でも楽しむなんて視点で書いた記事は皆無なので、オリジナリティの高い強力なコンテンツになるはずです。
もちろん、雨でも楽しめる情報を書ければの話ですが、アイデアとしては良いと思いませんか?
このように、最後は必ず自分の閃きから、誰にも考え付かないアイデアが生まれます。
でも、そのようなアイデアは、検索結果や質問サイトで分析したからこそ、生まれてくるものです。
このひと手間を書けることで、読者の満足度の高い記事を書くことができます。
記事を書く時にも、自信を持って書くことができるので、検索意図のリサーチを必ずやってみてくださいね!
まとめ
今回はキーワードの背景にある検索意図について、お伝えしました。
Googleはユーザーのニーズを満たす記事を評価します。
だから、キーワードの検索意図を把握して記事を書くことこそが、最強のSEOなんです。
とっても重要な事なので、最後に簡単にまとめておきますね!
- 実際の検索結果上位の記事を分析
- 質問サイトで質問を分析
- 自分の頭でも分析
上位記事の内容と、上位表示されている理由を分析して、読者のニーズを考える。
キーワードで検索して出てきた質問から、世の中の人のニーズとその裏にある感情を考える。
自分の頭でも分析して、読者のニーズをみたすためのアイデアを考える。
こうして検索意図を分析すると、記事に書くべき情報がハッキリ分かります。そのため、迷いなく自信を持って記事を書くことができます。
個人的にはこれが一番のメリットだと思ってます^^
ほとんどの人は、検索意図のリサーチを、自分の頭で勝手に想像しただけで終わらせています。
この方法で検索意図を調べるだけで、ライバルに決定的な差をつけることができるので、是非やってみてくださいね!