
サラリーマン時代、私は毎日ストレスを感じながら、辛い仕事を続けていました。
でも、そう感じながらも、無理して続けていたのは、自分くらいの大変さで、弱音を吐いて逃げ出すのが、申し訳なかったからです。
世の中にはもっと過酷な環境で、頑張って仕事をしている人がいますし、基本的に仕事は辛くて大変なものだと思っていました。
ストレスを感じない仕事なんて、仕事じゃないと信じていたんです。
もしかすると、あなたも似たような考えかもしれませんね。
でも、今の私は、辛くて大変な仕事は異常だと考えています!
実は現代のサラリーマンのストレスは、最前線の兵士と同じかそれ以上かもしれません。
もしそうだとしたら、あなたはサラリーマンなんて続けられるでしょうか?
というわけで、今回はサラリーマンのストレスの原因とその異常さを考えてみます!
サラリーマンのストレスの原因
「サラリーマンのストレスは戦場並みだ!」なんて言われても、毎日働けているとピンと来ないと思います。
そこで、まずサラリーマンのストレスの原因から見ていきましょう。
チューリッヒ生命が、2018年にサラリーマンが感じているストレスの原因を調査しました。
その結果がこれです。
- 上司との人間関係
- 同僚との人間関係
- 仕事の内容
- 仕事の量が多い
- 給与や福利厚生などの待遇面
※チューリッヒ生命の「2018年 ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査」より
どうでしょうか?きっとこれを見て意外に感じる人なんていませんよね?
どれが最もストレスになるのかは、個人差があると思いますが、この5つは誰にとっても、大きなストレスの原因になるものだと思います。
でも、これらの原因は単純なものではなく、それぞれが複雑に絡み合っているものだと思います。
例えばもし、あなたにも苦手な上司や同僚がいたとしても、同じ会社の社員として出会わなければ、仲良くできたかもしれません。プライベートで出会っていれば、プレッシャーを感じず、楽しくて親密な関係を築けたのではないでしょうか?
実は、このようなことがストレスになるのは、会社という組織が異常な環境にあるからなんです。その異常さとは、サラリーマンと兵士には、似た特徴があることです。
サラリーマンと兵士に違いはあるの?
サラリーマンと兵士を比較してみると、多くの共通点があることが分かります。
会社も軍隊も、リーダーがいて、同じ目的に向かって任務を遂行する組織です。考えてみれば、共通点ばかりだと思います。
例えば、すぐに思いつくのは、こんな共通点です。
- 上司の命令は絶対!
- 同僚とは運命共同体
- 敵と激しく争う必要がある
- 命の危険がある!
よくよく考えてみると、サラリーマンって、本当に過酷な働き方だということが分かってくると思います。
一つずつ見ていきましょう。
上司の命令は絶対!
まず、サラリーマンも兵士も上司(上官)の命令に従う必要があります。
でも、サラリーマンは、軍隊とは違って、上司の命令を断る自由が、ある程度はありまよね。
しかし、実際には断るのは難しいです。
人事評価が下がれば、給料が下がったり、望まない部署に異動になる可能性があり、待遇に悪影響が出ます。
もし、会社を辞めざるを得ない状況になれば、再就職は簡単ではありません。
そのような、プレッシャーが存在するせいで、サラリーマンが上司の命令を断るのは、想像以上に難しいです。
同僚とは運命共同体
サラリーマンは自分が手を抜けば、自分だけでなく同僚の成果や、会社の業績にも悪影響が出る可能性があります。
自分だけ、逃げ出すことができないプレッシャーがあるのは、兵士と同じです。
自分だけの責任で済めば、ギブアップも簡単かもしれません。でも、そうはいかないですよね?
「たかが仕事なんだから、無理せず休めばいい」なんて論理は、簡単には通用しないのが、サラリーマンです。
敵と激しく争う必要がある
どんな業界でも、今や世界が競争相手です。
私たちは、世界の様々な企業やビジネスマンと、経済戦争をしなければいけません。
そこには、情け容赦などありません。競争に負ければ、自分の収入や雇用に直接響いてきます。
命の危険がある!
サラリーマンは兵士と違って、命の危険は無いと思うかもしれません。
しかし、現代の日本では、必ずしもそうとは言えません。
実際に過重労働が原因の心疾患や脳卒中で、命を落とす人がいます。
仕事のストレスが原因で、自殺したなんてニュースもありました。
何よりも私自身が、仕事のストレスが原因で、心臓の持病が悪化しました。最終的には命の危険があった心臓発作を起こして、ドクターストップがかかり、それがきっかけで、会社を辞めました。
無理な働き方を続けることには、命の危険が存在するんです。
もちろん、こんなの無理やりな比較かもしれません。本当の戦場を経験した人は「サラリーマンなんかと一緒にするな!」って言うかもしれません。
しかし、実際にサラリーマンのストレスが、相当のものであることを示す、調査結果もあります。
満員電車のストレス強度は戦場と一緒!?
かなり昔の情報ですが、イギリスの放送局、BBCが満員電車のストレス強度を調査したそうです。
すると、出動直前の戦闘機のパイロットや、機動隊の隊員よりも、会社に通勤する人の方が、強いストレスを感じるという結果になったそうです。
※CNET Japanの「通勤ラッシュによるストレスは戦場以上」より
満員電車では、状況をコントロールすることができないため、戦闘機パイロットや警察官上のストレスを感じるのだそうです。
これは通勤中のストレスの話なので、実際の職場でのストレスが、どれくらい強いのかは不明です。それに、仕事にやりがいや楽しさを感じてる人は、ストレスよりもむしろ喜びを感じるはずです。
しかし、サラリーマンという働き方は、実は非常に過酷な一面があることは、分かっていただけるのではないでしょうか?
もちろん、サラリーマン全てが異常な状態だとは言いません。
でも、一度自分の状態を、見つめ直してみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回はサラリーマンのストレスの原因を、戦場の兵士との違いという視点で考えてみました。
私は現在は、サラリーマンを辞めて、個人事業主として生活しています。
個人事業主だと収入は不安定で、正直言って将来は不安です。でも、ストレスは全くありません。
同じように個人事業主の仲間は、たくさんいますが、みんなストレスが無く笑顔です。みんなサラリーマンみたいな働き方は、したくないと言います。
もし、あなたが昔の私と同じように「仕事は基本的に辛いもの…」なんて考えの持ち主であれば、それは違うと思います。
辛さもストレスも無い、やりがいのある仕事はちゃんと存在しますよ!
あとは、それを見つけるために、実際に一歩踏み出すだけだと思います。
あなたがそのような働き方を見つけられるように願っています!