
最近の日本では自分らしい人生を求めて、サラリーマンを辞めることを考えている人が増えているようですね。
これを読んでいるあなたも、もしかするとそうかもしれませんね。
実は私もサラリーマンを続けるのに限界を感じて、会社を退職して独立しました。現在は自身のブログ運営をしながら、ブログ講師のお仕事をしています。
仕事をする場所はどこでも良いですし、労働時間の長さも時間帯も自由です。
もしかするとそんな私の今の生活を、あなたは羨ましいと感じるかもしれませんね。
でも、最近になって、サラリーマン時代の良さを痛感するようになってきました。頑張って手に入れた今のライフスタイルなので、それを自分自身で否定するのは、抵抗があります。そのため、今まではあまり考えないようにしてきました。
でも、自分の中に後悔の気持ちがあることに、正直に向き合うことも大切だと考えるようになりました。
もし、あなたがこれからサラリーマンを辞めようと考えているなら、少し立ち止まって、サラリーマンの良さを考えてみてください。きっと役に立つと思いますよ!
というわけで、今回は私が会社を退職して後悔していることを、正直に語ります!
私がサラリーマンを辞めた経緯
まずは簡単に、私がサラリーマンを辞めた経緯からお伝えしますね。
私が会社を辞めたのは、2017年の6月です。
理由は、仕事のストレスが半端なかったからです。辞めていく同僚たちの半分は、心や体の健康を壊したことが理由という、過酷な職場でした。
私も例外なく、徐々に体調が悪化していきました。私の場合、心臓の持病があったため、時には深刻な発作を起こしたりして、まさに命を削りながら仕事をする日々でした(-_-;)
そういうわけで、2014年頃から、サラリーマンを辞めようと、行動を開始して、2015年に副業でブログ運営を開始しました。
当時は1日でも早く会社を辞めたくて、仕事もブログも100%の力で頑張っていました。
そんなハードワークが祟ったせいか、心臓の持病がさらに悪化して、遂にドクターストップがかかってしまいました。
それが2016年6月の出来事でした。そして、それから1年後に復職することができずに、そのまま会社を辞めることになりました。
辞めた理由は、復職しても結局また体を壊すだろうと思ったからです。それにその頃は、何とか生活できるくらいの収入は、ブログで稼いでいたことも大きかったです。
かくして、サラリーマンを辞めるという目的を、遂に果たすことができました。
(ちなみにさらに詳しいプロフィールはこちらをどうぞ!)
でも、この頃はサラリーマンの素晴らしさというものを、よく分かってなかったんです。それまで20年間、サラリーマンをしてきたにもかかわらずです。
辞めて違う働き方を経験しないと、分からないものなんですよね…。
サラリーマンを辞めて誰でも後悔する事
個人事業主になってから、最初の1年間は夢のような生活でした。
でも、自分の生活の責任は全て自分で取らなければいけないのが、個人事業主です。
将来も不安ですし、段々とサラリーマン時代の良さも思い出すようになっていきました。
それでも、サラリーマンを辞めた自分の選択を否定したくなかったので、後悔している自分を認められませんでした。
しかし、自分の力で道を切り開いてく人生を選んだ以上、ちゃんと後悔している自分にも向き合う必要があると思うんです。
だから、何を後悔しているのかを考えてみました。
私が失って後悔していること
早く辞めたくてしょうがなかったサラリーマンですが、やっぱりいい所はたくさんあるんです。
私が後悔しているのは、このようなことです。
- 安定した収入
- 大きな仕事ができる
- 安心してやりたいことができる
- 仲間が多い
やっぱり安定した収入を失ったことは大きいです。サラリーマンは売り上げが上がっても、給料は大して上がりません。その一方で、売り上げが下がっても、そんなに給料は下がりません。
サラリーマンをしている時には、これが不満でしょうがないわけです。でも、実はこのような安定した収入こそが、人類がずっと憧れてきたものだということに、辞めてから気付きました。
サラリーマンはチームで仕事をします。そのため、一人では絶対にできない大きな仕事をすることができます。
私はテレビでCMするくらい、メジャーなサービスの開発を常に担当していました。そのような仕事ができないのは、やっぱり物足りなさを感じます。
これは個人事業主では、どうしようもないことです。
個人事業主は、売り上げの増減の影響を、全て自分が引き受けることになります。目の前の売り上げに意識が集中して、クリエイティブな仕事をするのが難しくなるのが、個人事業主です。
だから、売り上げの増減を気にしなくて良いと、自分がやりたいことに集中できるメリットがあります。
サラリーマン時代の私は、副業も思いっきりやっていましたし、興味のあるコミュニティに参加して、勉強や友達作りのために、時間とお金を投資していました。
一人で仕事をしていると、どうしても人とのつながりが希薄になりがちです。
仕事を安定させるためには、色んな人と助け合うことが大切です。そのような関係を自分で積極的に作る必要があります。
サラリーマン時代は、自分で求めなくても、たくさんの関係が与えられていました。
サラリーマン時代は、これらを当たり前のものだと思っていました。でも、失ってみると、とてもありがたいことだったなって思ってます。
特に収入の不安は、いつも頭の隅にあります。
当然、売り上げが落ちた時は、不安でしょうがないです。しかし、調子が良くて、収入が多い時でさえも、いつもどこかで不安なんです。
人類の歴史は、生活を安定させることを求め続けてきました。「給料が上がらない!」なんて、実は超贅沢な悩みなんです。
毎月一定額の収入があることだけでも、あり得ない恵みなんです。
だから、これを失った後悔は、無視できないわけです。
本当はみんな後悔しているはず
私以外だって多かれ少なかれ、サラリーマンを辞めた人は、みんな後悔しているはずです。
でも、後悔している自分を、素直に認められる人は少ないです。認めた途端に自分が不幸せだと認めるような気がするからです。
もちろん、それだけで、不幸せなわけないんですけどね。
しかし、もっと豊かで充実した人生を過ごしたいのであれば、後悔や不安という感情と向き合って、受け入れるプロセスが大事です。
そうやって、前を向いて生きていくから、さらに成長して、もっと素晴らしい人生になるからです。
だから、改めてサラリーマンの素晴らしさを振り返っておくのは、とっても重要です。
サラリーマンの素晴らしさとそれが失われた原因
私たちの周りには、サラリーマンばかりです。サラリーマンが当たり前すぎて、その素晴らしさには気付きにくいかもしれません。
そういうわけで、素晴らしいはずのサラリーマンを、辞めたがる人が増えています。
でも、それはとってももったいないことだと思います。本当にやめる決心をする前に、もう一度サラリーマンの良さを振り返ってみましょう。
サラリーマンは人類の夢だった!
実はサラリーマンというのは、人類が長年かけて勝ち取った夢のような働き方なんです。
この記事にも書きましたが、歴史を見ると、産業革命直後はサラリーマンは、過酷な労働条件によって、資産家階級から搾取される存在でした。
今の日本の働き方は、8時間労働が基本です。 しかし、実際には8時間どころか、過重労働が社会問題になっています。 人間が働く時間というのは、何時間がベストなのでしょうか? 調べてみると8時間ですら長いことが分かってきました。 そこで、8時間労働が長すぎる理由とちょうど良い長さの働き方をお伝えします。
しかし、労働基準法などが整備された現代では、サラリーマンの労働環境は改善しました。
たくさんの人が自分の専門技術を活かして、競争力が高い、高付加価値の商品やサービスを開発できます。
その結果、毎月、安定した給料が貰えます。しかも、時給制なので、とりあえず出勤していれば、収入が保証されます。労働者は法律で守られているため、よほどの理由が無い限り、解雇されることはありません。
収入を安定させて、将来の不安を取り除くことは、幸せな人生を送るための最低条件です。
そして、生活の不安が無くなるからこそ、新しいことに挑戦することができます。
今の日本を作り上げたのは、労働人口の9割近くを占めるサラリーマンたちのお陰です。
そして、日本人がそれなりに幸せなのも、望む人のほとんどがサラリーマンになれるからです。
サラリーマンが苦しくなってきた理由
ところが、夢のような働き方だったはずのサラリーマンが、ストレスフルで大変な働き方になってきました。
21世紀になった今、日本経済は停滞しています。
企業の業績は、昔と違ってなかなか上がりません。厳しい競争に勝ち抜くために、大規模効率化する必要があります。そのため賃金も、ほとんど上がりません。
人件費削減のために最小限の人数で、業務をこなします。それが過重労働の原因になります。
今の状況から分かるのは、サラリーマンという働き方は、社会全体が順調に経済成長していないと、成り立たないものなんです。
だから私はサラリーマンには戻れない
サラリーマンは人類が夢見てきた働き方です。
でも、戻りたいかと聞かれれば、やっぱり私は戻りたくありません。
サラリーマンが理想の働き方でいられるには、順調に経済成長していることが、必要不可欠です。
しかし、もはや日本の経済成長は頭打ちです。というよりも、資本主義の上に成り立つ経済システム自体が、時代遅れなんだと思います。
安定した収入を得るために、自分が望まない仕事を、自分の健康を犠牲にしながら、長時間やるのはどう考えても無理です。
今のところは収入は不安定でも、ストレスを感じない健康的な生活ができています。これで十分かなと思います。
どうしても、生活できなくなったら、またサラリーマンに戻れば、良いかなくらいに思っています(^^;
それくらいの気楽な気持ちで、一度サラリーマンを辞めてみるのも悪くないかもしれないですよ。
まとめ
というわけで、今回はサラリーマンを辞めて後悔していることを、語ってみました。
正直、生活の安定度は、絶対にサラリーマンの方が良いに決まってます。人類は生活の安定と安全を、強く求めてきた歴史があります。当然それはとっても大きなことです。
でも、そのために、健康を犠牲にして、過酷な労働をしなければいけないのが、現代のサラリーマンです。
やっぱり、人間は会社などに頼らず、自分の力でお金を稼がなければいけない、宿命があるのかもしれませんね。
これはどちらの働き方が優れているという問題ではなく、自分に合ってる方の働き方をすることが大事だと思います。
全ての企業が、私が務めていた会社のような過酷な環境ではないと思います。もし、あなたがマイペースでストレスを感じないサラリーマンライフを過ごしているのであれば、辞めるなんてもったいないかもしれませんよ。
サラリーマンを続けながらでも、自分がやりたいことをするのは、十分可能です。
もし、今が不満でも、少しの工夫で現状を変えられないか、考えてみてください。
会社を辞めるのは、それからでも遅くないので、後悔の無い選択をしてくださいね。