
GELアドバイザーの齋藤(@Saito_Yoichi)です。
あなたはお金を使う時に、どのような気持ちが出てきますか?もし、不安とか罪悪感のような気持ちだとしたら、それは危険なサインです。
なぜなら、あなたが“お金を使いたくない症候群”かもしれないからです。
お金は本来、自分の人生を豊かで便利にするためのものです。
ところが”お金を使いたくない症候群”は、人生を貧しく不幸せにする怖いものです。
私も収入が不安定な生活をしています。そのような生活は、まさにお金を使いたくない症候群”との闘病生活と言っても過言じゃありません(笑)
このように収入が少なかったり、不安定だったりすると、”お金を使いたくない症候群”に陥りやすくなります。もしかするとあなたもそうかもしれませんね。
では、どうすれば良いんでしょうか?
というわけで、今回はお金を使いたくないという気持ちに、上手に対処する方法を考えてみます。
私の場合のお金を使いたくない症候群
“お金を使わない症候群”とは、具体的にはどのようなものなのでしょうか?
まずは私の場合を例に挙げて説明しますね。
私は現在は独立して、自分でビジネスをして生活しています。稼ぎも損失も全て自分が責任を負うので、収入は不安定です。サラリーマン生活と違ってストレスはありませんが、生活が不安定なことの不安は、いつも消えません。
実は稼ぎが多くて順調な時でも、不安なくらいなので、稼ぎが少なくなると、一気にお金を使わないモードになります。
外食はやめて、自炊中心になりますし、旅行にも行かなくなります。
自分だけならまだ良いんですが、家族がいれば自然にそのような生活に、巻き込んでしまうことになります。
妻が犬を飼いたいと言った時にも、“ペットを飼うなんて、金持ちにしか許されないことだ!”と私が言い張って、ケンカになってしまいました。
そのような生活を続けていると、喜びや楽しみが無くなることはもちろん、将来の希望も失われていきます。
妻も「生きていても何も楽しいことが無い」なんて言い始めて、家庭が全体的に暗くなってしまいます。
“お金を使いたくない症候群”は、このように毎日の生活から、様々な楽しみや喜びを奪い取ります。
お金が無ければ、お金を使いたくなくなるのは、当たり前のことです。
でも、素直にその気持ちに従ってお金を使うのを渋るのは、人生を不幸にする非常に危険な行為です。
お金を使いたくない症候群が危険な理由
“お金が無いんだから使いたくない”というのは、自然な考え方だと思います。将来の生活のことを考えたら、十分なお金が必要ですからね。
でも、お金が無い時の考え方なんて、教わったことがありません。だから、”お金を使いたくない”という気持ちが出てくると、深く考えずにお金を使わないようにしてしまいます。
しかし、実はこれはGood Enoughな人生の大敵なんです!
それは次の3つのような問題を生むからです。
- 人生の喜びや楽しみが失われる
- 人間関係を壊す
- 自己実現の妨げになる
それぞれを簡単に説明しますね。
人生の喜びや楽しみが失われる
“お金を使いたくない症候群”に陥ると、お金を使うことが『生活を不安定にする行為』という意味付けになります。
しかし、お金を使わないことも『欲しいものを我慢する行為』という意味付けになります。
これでは、お金を使っても使わなくても、喜びや楽しみが全くない生活になってしまいます。
人間関係を壊す
“お金を使いたくない症候群”になると、友人からの誘いも迷惑に感じるようになります。
そのような出費が伴う誘いを断り続けていれば、友人関係にも悪影響が出ます。
また、家庭の中での出費にも目くじらを立てるようになります。
家族で食事に出かけたりする頻度も減ります。家族の無駄遣いも気になるようになります。
そうなると、家族の関係にも悪影響が出てきます。
自己実現の妨げになる
お金の使い道の中で、生きていくために必要な物事を買うことは、一番優先度が高いものです。
自然にしていると、勉強や将来の生活のためなど、緊急性が低いものは、優先度が低くなります。
そのため、”お金を使いたくない症候群”になると、自分や将来の生活のための投資をしなくなります。
これは自分の夢やGood Enough Lifeの実現の大きな妨げになります。
“お金を使いたくない症候群”には、このような問題があります。
そして、多くの人がこのような問題を引き起こす原因は、お金を使わないことと、節約することの違いが分かってないからなんです。
次はその違いを見ていきましょう。
お金を使いたくない症候群と節約の違い
お金を使わないことと、節約の違いとは、一言で言うと、お金を使うことの意味付けが違うということです。
“お金を使いたくない症候群”の人にとっては、お金を使うことは、生活を不安定にさせる行為です。
つまり、お金を使うことに“不安定”とか“危険”という、悪い意味を持たせているのです。
しかし、節約の場合は、お金を使わないことに、良い意味を持たせています。
例えば、“○○円貯めれば、5年間安定した生活ができる”とか“○○円貯めて、資格を取るための勉強をする”といったことです。
このような良い意味があると、お金を使わないことが“我慢”ではなくなります。むしろ、お金を使わないことが喜びや楽しみに変わるわけです。
ただ、これだけだと、お金を使うことの不安や罪悪感はなくなりません。
そこで、今度は不安や罪悪感を感じずに、お金を使うコツを見ていきます。
不安や愛悪感を感じないお金の使い方
“お金を使いたくない症候群”を克服するためには、お金を上手に使って、不安や罪悪感を感じないようにすることが大切です。
そのためには、同じようにして、お金を使うことにも、良い意味を持たせることが効果的です。
ポイントは2つなので、順番に説明していきますね。
お金を使うことに目的を持つ
まずお金を使うこと自体にも、良い意味を持たせます。
例えば、私の場合、自宅だと集中できないので、カフェで仕事をすることが多いです。そのため、カフェでコーヒーを飲むことには、“生産性の高い仕事をするため”という意味を持たせています。
読書やセミナーへの参加費などは、“価値の高い仕事をするための自己投資”という意味付けをしています。
また、食費や交通費など、生活するために必要な出費でありながら、特別な意味を持たせることが困難なものは、積極的に節約していきます。
例えばスーパーで買う物は、健康上の理由など、特別なこだわりが無ければ、1円でも安いものを選びます。
嗜好品などを買いたくなった時にも、良い意味を持たせることができるかどうかを考えます。そして、何も良い意味を思いつかなければ手を出しません。
交通費なども、時間との兼ね合いを考えて、なるべく安い手段を利用するだけです。
このように、なんとなくお金を使うのをやめて、必ずお金を使う意味を考えるようにします。
良い意味を持たせることができれば、納得してお金を使うことができるため、不安や罪悪感が小さくなります。
自分へのご褒美にする
とは言え、”良い意味付けができなければ、お金を使わない”という生活はストイック過ぎて、ストレスが溜まりやすいです。
やはり、適度に無意味なお金の使い方をして、ストレスを発散することも大切です。
ただし、無意味なお金の使い方は、やはり、不安や罪悪感を生むので、これを何とかする必要があります。
そこで、おすすめなのが、自分へのご褒美として、お金を使うことです。
“これだけ頑張ったのだから、その代わりこれを買うことにしよう”といった感じで、努力の代わりにお金を使うことで、自分を納得させるわけです。
このお金の使い方は、”自分を努力させるため”という意味付けをしているとも言えます。
私の場合は、何か欲しいものがある時には単純に、労働収入が得られる仕事を短期的に頑張って、それで得たお金で買ったりします。この場合は“お金を使ったけどマイナスになってない”という意味付けになってます。
こんな事を参考にして、不安と罪悪感を感じないお金の使い方を考えてみてくださいね!
まとめ
というわけで、今回は”お金を使いたくない”という気持ちに対する対処方法を紹介しました。
ポイントはこの3つです!
- お金を貯めることに目的を持たせる
- お金を使うことへの意味付け
- 自分へのご褒美
お金を節約する目的を作り、お金を使わない意味を”我慢”にしない
お金を使うことを”悪いこと”にせず、自分の人生を豊かにするための”良いこと”にする
自分の努力へのご褒美にしたり、頑張ってその分を稼いだりすることで、自分を納得させる
意味付けとか、自分へのご褒美というのは、要は自分自身を納得させるということです。
“お金を使いたくない症候群”の根本的な原因は、納得してお金を使えてないからです。
更にお金を使わないことにも、明確な目的が無いことも大きな原因になります。そのため、実はお金を使わないという行為にも、納得できてない状態なのです。
お金を使うにしても、使わないにしても、自分の“納得感”を考えるクセを付けることが大切です(^^)/
最初は面倒でも、そのうち思考回路が出来上がって、意識しなくてもできるようになるので、試してみてくださいね!