
GELアドバイザーの齋藤(@Saito_Yoichi)です。
今の日本では、東京などの都市部に住んでいる人たちの40%以上は、将来、地方に移住したいと考えているそうです。
分かりますその気持ち…。昔の自分もずっと田舎暮らしに憧れていましたから^^
旅行すると、必ずやるのが、もし自分がこの場所に住んだらどんなライフスタイルになるかをイメージすることでした。
でも、実際にそこに移住するとなると、分からないことだらけで、正直不安しか感じないだろうなと、最終的には思ってしまいます。
あなたももしかしたら、昔の私のように地方移住に憧れながらも、不安を感じている人かもしれませんね。
地方移住は、仕事や人間関係、ライフスタイルも変わる大きな変化です。失敗は許されない一大イベントですよね。
私も色々あって、仙台市に移住しました。最初はこれで良かったんだろうか?とモヤモヤした気持ちもありましたが、自分の生活にとって、必要な事と向き合った結果、今ではとっても満足しています。
今回はそんな私の経験を踏まえて、地方移住の典型的な失敗例と、地方移住を成功させるためのおすすめの方法を解説します!
もくじ
典型的な失敗例
私は2017年の6月に宮城県仙台市に引っ越してきました。それまでは、東京の江東区の豊洲エリアに住んでいました。
更に私の実家は、東京の新宿です。本当に新宿駅から徒歩15分くらいの所で、実家の近くには、新宿西口の高層ビルが立ち並んでいます。
そんな私は既に20代の頃から、いつか地方に移住することを夢見ていました。
移住するなら、自然豊かな田舎が良いとずっと思っていました。でも、移住したのは、東北で一番の都市、仙台でした。仙台にした理由は、家族の馴染みやすさを考えた時に、いきなり田舎はやめておいた方が良いかなと思ったからです。
でも、田舎暮らしをしたかった私にとっては、仙台なんて栄えた場所は、最初は不満でした。
しかし、今振り返ってみると、もの凄く正しい選択だったと思っています。
実は仙台にしたおかげで、移住における典型的な失敗を、全て回避することができていたからです。
その失敗例とはこの5つです。
- 友人がいなくなり孤独
- 家族が移住先に馴染めない
- 仕事に失敗する
- ライフスタイルの変化に耐えられない
- 生活苦に陥る
あなたが地方移住に失敗しないために、私の経験も交えながら、順番に説明していきますね!
友人がいなくなり孤独
遠くに引っ越せば、当然今までの友人知人とは、簡単に会えなくなります。
いくら通信技術が発達した現代でも、LINEやLINE通話なんかでは、寂しさを完全に紛らわすことなんてできません。
これは時間と共にジワジワと辛くなります。
そうなると、新しい場所で人間関係を作る必要があります。
でも、このような人間関係は、意識して積極的に作らないとなかなかできません。
職場の関係は、希薄なものですし、近所の人も自分で選べるわけではないので、合わない場合もあります。
また、地域のイベントへの参加や、近所付き合いなどに失敗すると、仲間外れにされたり、理不尽な扱いを受けたりなんてこともあります。
ちなみに私の場合は、仙台には既に10人の友人が住んでいました。
でも、それでも最初は寂しくて、新しい友人が欲しいと感じるほどでした。やはり、今までの関係だけでなく、現地の人との新しい関係が必要不可欠なんです。
移住は場所の良し悪しではなく、そこに住んでいる人間関係の良し悪しに、大きく左右されます。
家族が移住先に馴染めない
これも非常に多いパターンです。
家族の理解を十分得ずに、移住をしたり、家族が移住先の事をよく理解してなかったせいで、“こんなはずじゃなかった”ってなるパターンです。
移住先の生活に馴染むのは、その場所がメチャクチャ気に入っていたとしても、簡単じゃありません。
特に妻や夫などのパートナーが、完全に納得して無いのであれば、なおさら馴染むのは困難です。
移住に乗り気のあなたであっても、“思ってたのと違った!”となる可能性は十分あります。だから、パートナーの理解も十分に得た上で、事を進めることがとても大切です。
私の場合も、これはとても注意しました。私の妻も生まれも育ちも東京で便利な生活に慣れきっている人です。いきなり田舎に移住するのは、とても不安そうだったので、便利な地方都市、仙台にしました。
妻もコンパクトで便利な仙台をとても気に入っています。
仕事に失敗する
移住と同時に転職、あるいは独立したものの、新しい仕事に馴染めなかったり失敗してしまうパターンです。
地方都市に移住して、そこの会社に転職するなら、まだマシなんですが、それでも結構大変です。
これがもっと田舎だったら大変です。サラリーマンのような雇われる働き方は、田舎ではほとんどありません。
そうなると、飲食店を開業したり、新しく就農したりすることになります。このような全く畑違いのことをやるのは、かなり大変なことです。
移住自体がライフスタイルの大きな変化です。それに加えて、仕事まで変えるとなると、とても大きなストレスになります。
住む場所も、仕事も同時に変えるのは、無謀と言っても過言ではありません!
私の場合は、既にブログ運営というナリワイがあったのは、とても幸いでした。
地方都市であれば、まず安定した仕事を見つけてから移住するようにするべきです。
もし、田舎に移住するなら、そこでやろうとしている新しい仕事の準備をしっかりとしておきましょう。
ライフスタイルの変化に耐えられない
ライフスタイルの変化は様々な所で起こります。
それぞれは、このようなほんの些細なことばかりなんです。
- 馴染みのカフェに行けなくなる
- 好きだった行きつけのラーメン屋が無い
- 車が必要になる
- 好きな公園が無い
- オシャレな街が無い
でも、これらの積み重ねが、大きなストレスになってしまうんです。
これは家族にも起こることなので、要注意です。
こればかりはしょうがないので、対策としては、とにかく、積極的に色んな所に出かけていって、新しく自分の好きな場所を作ることです。
人間は適応できる生き物なので、いろんな体験を通して、早く適応することが大切です。変化した物事にこだわるより、早く適応することを考えた方が良いです。
私も移住した直後から、仙台市内の色んな所に行きました。更に、車で宮城県内はもちろん東北各地に出かけて、色んな所を見てきました。
それでも正直なところ、最初はなかなか馴染めなかったです。でも、1日経つごとに段々慣れていきました。確実にちょっとずつ慣れていくので、焦らずに毎日を過ごしてください。
生活苦に陥る
地方だと、同じような仕事でも賃金は少なくなりがちです。自分で独立開業した場合なら、収入は不安定になりがちです。
その一方で、生活費はあまり変わらないので、普通に暮らしていても、生活レベルが下げざるを得ません。
もし、仕事に失敗すれば、すぐに生活苦に陥ります。
よく地方は物価が安いなんて言いますよね?確かに住宅費はかなり安いですが、それ以外はほとんど変わりません。
地方も全国チェーンのお店ばかりです。そのようなチェーン店の商品やサービスは、全て東京と同じ値段です。
私も地方なら、物価は安いだろうと安易に考えていました。生活費が下がるようなことは無いので、これは覚悟しておいた方が良いです。
地方移住は、自分が理想とする場所に住むことです。これは確かに素晴らしいことなんですが、自分のライフスタイルのあらゆることが変わるのは、大きな負担です。
私は、何も縁もゆかりも無い、仙台に移住したというだけで、仙台の人たちから非常に驚かれます。
転勤以外で、仙台に移住する人に会ったことが無いそうです。移住というのはそれくらい珍しくて難しいことです。
では、どうすれば地方移住に失敗しないで済むのでしょうか?
地方移住に失敗しないコツ
私は地方移住なんて、“単に引っ越しするだけじゃん”と思ってました。
それまでは、東京都内でしか引っ越しの経験が無かったので、移住というのがどれほど大変な事か分かってなかったんです。
そんなわけで、様々な苦労をしましたが、幸いにも今は、ベストな移住ができたと思っています。
そんな私の経験を踏まえた、移住成功のコツはこの5つです!
- いきなり田舎に移住しない!
- 友人を作ってから移住する
- 安定した仕事ができる目途を付ける
- 馴染めなかった時のプランを考えておく
- 家計のシミュレートはしっかり
これを参考にすれば、かなりリスクを減らせると思いますよ!
というわけで、順番に説明していきますね。
いきなり田舎に移住しない!
もし、あなたが田舎暮らしの経験が無いなら、いきなり田舎に移住するなんてことは、するべきじゃありません。
便利な生活をしていると、そのありがたみが感じられなりがちです。でも、田舎に移住すれば、嫌でもそれが分かります。
大都市の便利な生活に慣れている人には、田舎暮らしはまず無理と思っておいた方が良いです。
だから、まず地方都市に移住するのがおすすめです。
実は私も仙台は、”田舎”とは程遠い場所なので不満でした。中途半端な”小さな東京”に引っ越したって、つまらないと思っていたんです。
しかし、仙台は東京にあるものは、何でもあります。更に混んでないので、並んだり売り切れたりすることもほとんどありません。コンパクトな街なので、どこに移動するにも15分以内です。
そんな便利な街なのに、車で15分も走れば、すぐに田園風景が広がる田舎に辿り着けます。実は田舎を味わうことなんて、すぐにできる場所なんです。
あなたも都会暮らしに慣れているのであれば、まずは地方都市への移住がおすすめです。
もし、それでももっと田舎が良いと思うなら、その時にもう少し田舎に、引っ越すことを考えれば良いと思います。
友人を作ってから移住する
移住は結局、その土地の人との関係が最も大切です。
だから、最初から友人がいる場所か、友人・知人を作ってから移住するようにしましょう。
私の友人は、コレと見込んだ場所に何度も通い、役場の人と仲良くなって、現地の人を紹介してもらったりしています。
なかなか難しいかもしれませんが、チャンスがあれば、積極的に友人を作りましょう。
安定した仕事ができる目途を付ける
生活を支えるためには、仕事は最も大切です。
引っ越してから、その土地で新しい仕事を作るなんて、無謀なことはせず、ある程度安定した仕事ができる目途を付けてからにしましょう。
移住と新しい仕事作りのタイミングが、重ならないようにすることが大切です。
独立して新しい仕事をするつもりなら、しっかりと準備をしてノウハウをためておくなど、ゼロからスタートの状態にしないことです。
私のようなリモートワークのお仕事をするのは、とても良いかもしれません。
馴染めなかった時のプランを考えておく
やっぱり、馴染むのは難しいと感じた時のための、プランを考えておくと良いです。
例えば今住んでいる家が、自分の所有だったら、2年限定の賃貸にするというのが一つの手段です。こうすれば、馴染めなかった時に2年後には、戻ってくることができます。
また、単に「ダメだったら、また戻ってきて、就職して普通に暮らそう」といった感じで、夫婦で決めておくだけでも良いです。
このように決めておくだけでも、心の逃げ道のようなものができて、気持ちに余裕ができます。
合わなかったらいつでも戻って良いんだと思えるだけで、全然違ったりします。
家計のシミュレートはしっかり
大抵の場合は、収入は減って支出は減りません。
生活費が減ることをあてにした、どんぶり勘定はやめましょう。
住宅費だけは、かなり減るので、今の生活費から住宅費が下がる分だけ引きます。その金額と、新しい仕事の収入と比較して、十分やっていけるかどうかを判断してください。
移住先で新しく仕事を始める場合は、その金額だけ稼げないと難しいということになります。
生活苦に陥ってしまっては、移住は台無しになってしまいます。
くれぐれもこれだけは怠らないでください。
まとめ
というわけで、今回は地方移住に失敗しないための方法をお伝えしてきました。
多くの人は移住のためには、移住先と仕事さえ見つければ問題無いと考えるようです。
移住できさえすれば夢のような生活が待っていると考えるなら、それはちょっと違います。
もう一度、移住成功のポイントをまとめておくので、参考にしてみてください。
- 便利な生活抜きでは成り立たない
- 移住は場所でなく人
- 移住と仕事作りを同時にしない
- 心の余裕を持っておく
生活レベルを下げるのでは、移住は成り立たない。最初は便利な場所に移住して、便利さと田舎の”いいとこどり”をすること!
移住しても仲間がいなければ空しい!移住する時には、第一に友人作りを意識する。
移住も仕事作りもとても大変!両方を同時にやらないように工夫すること。
経済的な余裕を持ち、ダメなら戻ればいいくらいの気持ちで、余裕を持つこと。
移住は夢のようなものではないです。住む場所だけが変わっても、バラ色のライフスタイルになるわけじゃないです。
移住はライフスタイルが、丸ごと変わる大きなことです。
しっかり、準備して失敗の無いようにしてくださいね!