独立起業は難しい?失敗したら悲惨?その議論にケリを付けてみます!

「ナリワイを応援する!」なんて言って、「これからの日本の課題」とか「サラリーマンを辞めた方が良い」なんてメッセージを発信していると、読者の方や知り合いから、相談を受けることがよくあります。

仕事の悩みやナリワイ作りに関する相談が多いわけですが、皆さんに共通しているのは、独立起業に対する恐れや不安が大きいことです。

皆さん、「自分には経営のセンスが無い!」とか、「失敗した時のリスクを考えると踏み出せない」なんて考えるようです。

そんなことを書いてる私自身もサラリーマン時代は、独立起業なんて自分には、絶対に無理だと思っていましたけどね^^;

じゃあ、今はどうかというと、誰にでも十分可能だと思います。ていうか、そうしないと、あなたの将来はマズイことになるかもしれませんよ。

確かに「独立起業なんてリスキーだからやめておけ!」とか「40歳を超えたら、一生サラリーマンを続けた方が良い」なんて意見も多いようです。

でも、そのように言う人たちの前提は、独立起業を”既存の資本主義経済型のビジネス”を興すことを指しているようです。それだったら、私も「無理だからやめておけ」って言うと思います。

しかし、今の世の中で、サラリーマンとして働けている人なら、自分の身の丈に合ったスモールビジネスは作れると思います。こんなに競争が激しくて、報われることが少ないサラリーマンを忍耐して続けている、あなたならきっとできますよ!

というわけで、私が個人の独立自営が十分可能だという根拠をお伝えしたいと思います。

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独立企業が難しいと言う人の理由

今の時代、独立起業を目指す人は多いと思います。そんな人たちは、知り合いからアドバイスを聞いたり、インターネットで様々な情報を集めるのではないかと思います。

そうやって調べていると、独立起業を止めた方が良いという意見の根拠は、このようなものではないでしょうか?

  • リスクが高い
  • 初期投資が必要で、失敗した時にも借金が残ってしまうという理由です。

    借金が残らないまでも、収入が少なくなったり、収入の波が大きくて、生活が安定しない可能性があります。

  • 思ってるより大変
  • 自分の仕事に関することは、全て自分でする必要があります。それに手を止めると自分の収入が無くなってしまいます。

    自分の好きなことをやって、自由な生活ができると思いきや、四六時中仕事ばかりになってしまいます。

    サラリーマンだったら、休日が決められていますが、自分で仕事をする場合は、休日無しで働かないと追いつかなくなる可能性だってあります。

  • 向いてる人とそうじゃない人がいる
  • 経営やビジネスのセンスが必要とか、何でも自分でやりたいという人が向いてるので、そうじゃない人は止めた方が良いというものです。

    確かに自分の仕事を持つという強い情熱は大切だと思うので、何となくサラリーマンを辞めたいなんて人は向かないかもしれませんね。

  • 再就職が困難
  • 一度、サラリーマンを辞めると、再就職が困難という理由です。確かに40歳を過ぎると難しくなる傾向はあります。

    私もそうでしたが、サラリーマンにとっては、脱サラは背水の陣で取り組むべき、というイメージが強いのは確かですね。

私もこれらの理由は、もっともだなと思っています。

でも、これらの理由って、店を構えたりとか、従業員を雇ったりするような、大きなビジネスをやろうとした時のことです。その前提で、脱サラして独立自営することが全て難しいというのは、ちょっと待てと言いたいです。

あなたが「いっちょ一旗揚げてやろう!」くらいに考えているなら、「大変だと思いますが、大丈夫ですか?」と言いたいです。でも、そうでなければ、一気にハードルが下がります。

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脱サラは本当に難しいの?

独立起業といった感じの、大きいビジネスをやるのは、確かに難しいです。

でも、考え方を変えれば、実はそんなにリスキーでも、大変なことでもないはずです。

その理由は、次の4つです。

  • リスクをかけなきゃ良い
  • ほどほどにしとけば良い
  • 昔はサラリーマンの人の方が少なかった
  • 今の日本は人手不足


あなたがもし今悩んでいるのであれば、少し視点を変えて希望を持ってもらえたら良いなと思います。

順番にその理由を説明しますね。

リスクをかけなきゃ良い

独立起業はリスクが高いと言いますが、要はリスクをかけなければ良いだけです。

何をリスクと考えるかと言えば、結局はかかるお金ではないかと思います。大きなビジネスをやろうとすれば、当然たくさんお金が必要です。

だったら、ビジネスを大きくしなければ、良いんじゃないでしょうか?

リスクはビジネスの規模に比例します。リスクを取りたくなければ、お金がかからないスモールビジネスをやればよいだけです。

自分と家族が生活できることだけが目標なら、スモールビジネスで十分なはずです。

倒産時の平均負債額

2013年のデータでは、全国で倒産した会社の平均の負債額は、2億5,300万円だったそうです。もちろん、この金額が全て借金になるわけではありませんが、それでも凄い金額ですよね。

でも、ハッキリ言って普通のサラリーマンが、いきなりこれほどの借金をできるわけがありません。

どんどんビジネスを大きくしていった結果、ここまでのお金を動かせるようになり、そして、運悪くビジネスが上手くいかなくなり、倒産したのだと思います。

失敗した時にリスクがあると言っても、凡人にそこまでのリスクが発生するほど、ビジネスを大きくするのは難しいのではないでしょうか?

ほどほどにしとけば良い

自分の仕事を持つことは確かに大変なのですが。これも自分次第です。

店を構えたり、従業員を雇うと、維持費や人件費がかかるので、頑張らざるを得ません。

大きなビジネスが大変なのは当然のことです。

だから、大変になり過ぎない程度の規模と仕事量で、とどめておけば良いのです。

昔はサラリーマンの人の方が少なかった

独立企業に向いてない人は止めた方が良いと言いますが、これも社長とか経営者になる場合の話です。

そこまで規模の大きいビジネスを成功させるには、当然、向き不向きがあります。

でも、自分の身の丈に合ったスモールビジネスなら、ハードルはグッと下がります。

そもそも”サラリーマン”なんて働き方が主流になったのは、戦後のことです。昔の人はみんな、自分自身のスモールビジネスを営んで生活していました。

元々、日本人の主流の働き方が、そうだったのに、向き不向きなんてあるんでしょうか?

戦前の比率

戦前の日本では、今のサラリーマンのような働き方をしている人は、労働人口のうちの10%程度でした。

今は90%近くがサラリーマンなので、全く逆の比率だったのです。

当時の日本の産業は農業が中心でした。世の中の人は大変ではあったものの自分の身の丈に合った、農業というスモールビジネスをやっていたわけです。

今の日本は人手不足

一旦サラリーマンを辞めると、再就職は困難と言います。

しかし、少子化が進む中で、労働人口の減少からくる人手不足が、もう既に問題化してきています。

特に飲食業の人手不足は深刻で、ファミリーレストラン大手のロイヤルホストは、人手不足に加えて、深夜帯の採算が悪いという理由から、24時間営業を廃止しました。

働き手を求めている業界は数多くあります。

以前と仕事内容も給料も、同じ仕事に就くのは、難しいことは確かです。でも、高望みしなければ、生活できないなんてことは無いはずです。

こうしてみてみると、独立起業が難しいのは、一言で言えば、自分のビジネスを大きく成長させることを目的にするからです。

そういう目的だと、難しいのは当然です。このブログでもさんざん言ってますが、日本のここ25年間の経済成長率の平均は1%を切っています。

そんな国で、ビジネスを成長させることが、難しいことは何となく想像がつくはずです。

そういった固定概念を捨てて、新しい視点を持つと、個人がスモールビジネスを作る難易度がグッと下がるのです。

じゃあ、その視点て何なのでしょうか?

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抜けてる視点はライフスタイル

私たち日本人は、努力して働くことで豊かになれると信じてきました。ていうか、そんなことも考えずに、ただ就職して働くことが当然のことと思って、頑張ってる人も多いかもしれません。

その根底には、経済成長を続ければ、日本人みんなが一緒に豊かになれるという考えがあります。

戦後の高度経済成長期は、この考えで日本社会は十分豊かになることができました。私の親の世代はその恩恵を受けた人たちですね。

しかし、前提となる経済成長がこれ以上無理なのに、この方法で豊かになれるわけがありません。

それどころか、こんな社会で無理な努力を続けると、逆にどんどん疲弊していきます。

お金を稼ぐことがストレスを生む

経済が停滞した現代の日本では、努力して働いても、売り上げは上がりません。

世の中の多くのサラリーマンは、見返りのない努力を強いられています。

そして、その結果、ストレスによって心身の健康を崩してしまう人が増えています。

以前、私が勤めていた会社では、定年間際の部長が、努力しても結果が出なくて悩んでいる若手社員に向かって「これだからゆとり教育の世代はダメだ!」と言ったことがあります。

しかし、努力すれば結果が伴った時代に若手だった自分と、今の若手社員を一緒にするのは、おかしいのです。

今の日本では、お金を稼ぐことは、昔に比べてはるかに難しく、ストレスを生むことなのです。

だから、お金を稼ぐよりも、出費を減らすことを考える方がはるかに楽なことです。

私も読みましたが、このような本が売れるのも、自然なことなのです。

少ないお金で済む、ライフスタイルができるなら、そっちの方がストレスの無い幸せな生活ができます。

生活レベルが上がると不安を生む

お金のストレスのもう一つの側面は、生活レベルが下がる不安です。

イギリスのシリル・ノースコート・パーキンソンという経済学者が、発見した「パーキンソンの法則」によると、どの家庭でも家計の支出は、収入額と等しくなるというのです。つまり、人間はお金があれば、あるだけ使ってしまうというのです。

だから、人間にとって、生活レベルを上げないことは、至難の業なのです。そして、いったん生活レベルが上がると、それを下げることは困難です。やがて、収入が減って、生活レベルが下がることを恐れて不安になるのです。

「子供が大きくなったら教育費をどうしよう…」とか、「老後の生活が心配だ…」なんていうのは、全て生活レベルが下がることへの不安です。

だったら、生活レベルを上げなければ、この不安は無くなります。欲しいものが買えない不満は、残るかもしれませんが、そんな不満は案外すぐに無くなってしまうものです。

このことを踏まえると、まず、自分が理想とするライフスタイルを具体的にイメージできれば、それに合わせたお金の稼ぎ方を考えることができます。

よく覚えておいて欲しいのは、生活のためにはお金が必要ですが、そのお金があなた自身を最も悩ませるということです。

必要最低限のお金の金額を知り、それに合わせたスモールビジネスを作れば、必ず誰にでも、無理のない独立自営ができるはずです。

多額のお金を稼ぐ方が大変なのは、当たり前のことですよね?

是非、自分の身の丈に合った、スモールビジネスを考えてみてください。

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まとめ

いかがでしたか?

世の中の人が独立企業が難しいというのは、今までと同じ発想で考えているからです。お金を稼いでビジネスを大きく成長させようとするのは、今の日本では難しいに決まっています。

もし、あなたがそのようなお金稼ぎが目的ではなく、自分らしいほどほどのライフスタイルを望んでいるのであれば、そのための収入を作るのは、難しいことではありません。

ただし、今すぐ脱サラできるかと言えば、それは無茶な話です。

知識を身に付けて、しっかりとした準備をすることが大切です。

もし、将来サラリーマンを辞めて、独立自営をしたい気持ちが少しでもあるなら、是非、今から少しずつ準備してみてくださいね!

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