
ブログ講師をしていると、よく聞かれる質問に「雑記ブログよりも特化ブログの方が良いのでしょうか?」というのがあります。
確かに最近はサイトの専門性を上げるために、ブログで扱うテーマを絞った方が良いなんて言います。
内容が雑然としているブログは、テーマ毎に分ける方が良いという意見もあります。
そうなると、新しいカテゴリーで記事を書くことよりも、新しくブログを立ち上げた方が良いように思うかもしれません。
恐らくブログを運営している人であれば、誰でも気になることですよね?じゃあ、実際にはどうなんでしょうか?
実は私は無理に分けるメリットは、無いと考えています。
なぜなら、テーマが混在している雑記ブログでも、変わらずに上位に表示されているブログをたくさん知っているからです。
でも、そう言われても、なかなか不安は解消されないですよね?
そこで、今回はブログを分けることに、メリットがあまりない理由を解説します。
もくじ
ブログのテーマを特化させた方が良いと言われる理由
なぜ、ブログのテーマを特化させた方が良いと、言われているのでしょうか?
Googleがコンテンツを評価する基準には、色々なものがあります。
その中の一つに情報発信者の専門性(Expertise)・権威性(Authoritativeness)・信頼性(TrustWorthiness)があります。
これらの頭文字を取って、E-A-Tと呼ばれています。
Googleの最近の検索アルゴリズムは、このE-A-Tを重視するようになっていると言われています。
特に健康や生活、お金(“Your Life Your Money”略してYLYM)に関するテーマは、特にE-A-Tが重視されると言われています。
ブログで発信する情報もある程度範囲を絞った方が、E-A-Tが高いように見えますよね?
そのため、ブログのテーマは特化した方が、良いと言われているわけです。
でも、テーマを特化するために、ブログを分けた方が良いかというと、実際にはそんなことは無いのです。
いったいなぜなんでしょうか?
ブログをテーマ毎に分ける必要が無い理由
ブログのテーマを特化させるために分けた方が、良いのかというと、そうとは限りません。
実際には様々なテーマが混在する雑記ブログでも、変わらずに人気のブログはたくさん存在します。
私はその理由は、次の2つと考えています。
テーマの特化とE-A-Tは無関係
そもそもブログのテーマが特化されていると、なぜE-A-Tが高いと言えるんでしょうか?
特化ブログでも、デタラメを書いている可能性だってあるわけです。
人間だって1つや2つの記事を読んだだけで、そのブログの運営者のE-A-Tを判断することはできないはずです。
ブログはコミュニケーションツール
ブログの本質は、コミュニケーションです。
読者とのコミュニケーションツールとして、ブログが存在するわけです。
だから、ブログの大切な要素は、E-A-Tだけではありません。
ユーモアのセンスや、ユニークな視点など、様々なものがブログの魅力になります。
あなたが様々なものに興味を持って、それを面白おかしく発信するのが好きなのであれば、特化させることで逆に魅力が失われてしまうかもしれません。
新ブログ立ち上げはSEO上様々なデメリットがある
新しいドメインでブログを立ち上げることは、ドメインパワーもゼロからのスタートです。
そうなると、アクセスが増えるまでに、また時間がかかってしまいます。
ドメインの評価は、ある程度はコンテンツボリュームに比例するため、記事数が分散することもマイナス要素です。
発信する情報の信頼性や有益性は、もちろん非常に重要です。でも、テーマが特化していることと情報の質には、直接的な関係は無いですよね?
だから、ブログのテーマを特化させようとか、新しいテーマで記事を書くから、ブログを分けようというのには、あまり意味がありません。
では、本当に大切なことって何なのでしょうか?
ブログ運営で大事なこと
Googleは公式には、ウェブサイトのテーマを特化させろなんて言ってません。
ずっと一貫して言っているのは『良いコンテンツを作りましょう』ということだけです。
だから、”良いコンテンツって何だろう?”というのを追求すれば良いのです。
当然、記事の分かりやすさや、情報の価値が大切になります。これは誰だって、理解できると思います。
でも、多くの人が分かっていないのが、このようなことです。
- 自分のキャラクターを出すこと
- 明確なコンセプトを持つこと
- 利便性を高めること
- 自分が書くことの説得力を持たせること
私が講師をやっていると、結構皆さん、このようなことを疎かにしています。
いったいなんでこれが大切なのか、説明しますね。
自分のキャラクターを出すこと
自分のキャラクターとは、例えばこのようなことです。
- 自己紹介
- ブログを始めた理由
- 発信している情報の内容
- あなたの人物像が分かる情報
ブログはコミュニケーションです。相手がどういう人格の持ち主なのかが分からなければ、記事内容を信頼するのは難しいですよね?
だから、プロフィールを書いたり、記事本文でも自分の考えやエピソードを、たくさん書くことが重要になります。
明確なコンセプトを持つこと
コンセプトとは、あなたのブログでどのような価値を読者に提供するかです。
自分が書きたいことを、一方的に書いているだけのブログは、誰にも読まれません。
必ず読者のメリットになることを、発信する必要があります。
その時に、コンセプトが定まっていなければ、読者の心に響く記事を書くことはできません。
ブログのコンセプトの決め方は、この記事に詳しく書いています。大切なので、是非、読んでおいてください。
ブログはコンセプトが非常に大切です。 でも、コンセプトってそもそも何なんでしょうか? この記事では、ブログのコンセプトと、その決め方を解説します。
利便性を高めること
ブログはコンテンツの質が最も大切ですが、どんなに有益な記事が存在していても、それを見つけることができなければ無意味です。
そのため、良いブログはデザインがスッキリしていて、リンクやボタンが操作しやすいです。
カテゴリーも上手に分けられていて、知りたい情報がすぐに得られるようになっています。
また、読者がサイト内を回遊しやすくなれば、SEO的にもプラスの効果があります。
このようなユーザーの利便性にも、配慮したサイト設計をしてみてください。
自分が書くことの説得力を持たせること
記事を書く時には、読者の目線になって、説得力が感じられるかどうかを考えてみてください、
例えば40歳を過ぎた私のようなオッサンが、化粧品のことをを語った記事を書いても、世の中の女性は説得力を感じないはずです。
ガンの治療法を、医学の素人の私が語っても、誰も信用しないですよね?
「なぜこの人は、こんな記事を書いているのか?」ここが明確に読者に伝わることを、記事にすることが大切です。
実はテーマが特化されていると、自然に説得力が出ます。だから、テーマを特化させることは手軽で、基本的には良いことなんです。
しかし、逆に言えば、説得力があれば、テーマを特化する必要なんて無いんです。
説得力を出すためには、プロフィールは充実させる必要があります。なぜ、そのような記事を書いているのかが、自然に納得できることを書くことが大切です。
記事本文にも、その記事を書く理由が自然に分かるエピソードを書いてみてください。
個人的にはこれが一番大切だと思っています。
まとめ
というわけで、今回はブログをテーマ毎に分けた方が、良いのかについて考えてみました。
私の考えは、ブログをテーマごとに分けることは、必ずしも必要ではないということです。
大切なポイントは、いつも読者目線です。
- 読者にとってメリットがあるか?
- 読者から見て、説得力があるか?
- 読者は安心して記事を信頼できるか?
このようなことを考えて、分けた方が良いと思えるのであれば、その時に初めて分けることを考えてみてください。
安易にブログを分けるのは、色んなデメリットがあります。
世の中の人のメリットになることを自信を持って発信していれば、必ずブログは評価されます。
そのような自信を持って、自分のブログを運営してみてください!