特別養子縁組をして後悔したこと|実際に養親になった私の正直な気持ち | あの雲を越えて
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やふひち

1975年生まれのクリスチャンITエンジニア

色々あって今は特別養子縁組で迎えた息子と妻と、可愛いトイプードルとの3人+1匹暮らしです。

暗中模索の毎日ですが、ユニークで素敵な毎日を過ごしています。

特別養子縁組をして後悔したこと|実際に養親になった私の正直な気持ち

更新日:|公開日:

特別養子縁組は後から解消できるものではありません。そういうわけで、特別養子縁組を経験したほとんどの方は、“後で後悔するかも…”という不安を感じたんじゃないかと思います。

少なくとも現在の私は幸せで充実した毎日です。でも、正直に言えば後悔の気持ちがよぎったことは何度もあります。

血の繋がってない子供を家族に迎えることは簡単な決心ではできませんよね。後悔しない方がいいに決まっています。

そこで、今回は特別養子縁組で後悔する可能性があるポイントとそれをどのようにクリアすればいいのかを私の体験を中心にお伝えします。

私が後悔したこと

私が今の息子を迎えて大変だったのは、やはり愛着障害による感情の激しさでした。例えば思い通りに行かない時に癇癪を起こしたり、いじけた時に発する言葉が怖いくらいに自虐的になったりすることなど、健全な感情コントロールができないことに悩まされました。

その悩みが主な原因となって、後悔の気持ちに繋がりやすかったように思えます。

具体的に特別養子縁組に至るまでの時期を追いながら書いていきますね。

委託前の後悔

子供を紹介されてかた委託前までの時期に感じていたのは、不妊治療を続けていた方が良かったんじゃないかという後悔です。

この頃は実子を諦めきれない気持ちが残っていました。

でも、特別養子縁組に関する後悔は、この頃はまだなかったです。そもそも、まだ始まったばかりだったので、不安の方が強かったです。

委託直後の後悔

最初に後悔する気持ちが強くなったのは、息子をうちに迎えた直後でした。

新しい生活に慣れてくると、だんだんわがままになってきました。

8歳まで児童養護施設で生活してきた子供なので、わがままを言える相手や感情を受け止めてくれる安心できる人がいなかったのだと思います。

普通の子供なら悪びれずに、”もうできな~い”と投げ出すようなことも、彼は無理してやろうとしました。でも、自分にはできないのでフラストレーションが爆発すると癇癪を起こしました。

感情コントロールができずに、いつも爆発してしまう息子をみて、これはとんでもない子を引き受けてしまったと思いました。

一番分かりやすい後悔の気持ちが出た時期でした。

家庭裁判所の審判が始まった頃の後悔

この頃は相変わらず(ていうか今でもですがw)、息子の癇癪が激しい時期でした。そこに家庭裁判所の特別養子縁組の審判が始まったのです。

特別養子縁組で成立した親子関係は解消することができません。今ならまだ引き返せるという迷いの気持ちが強い時期でした。

  • こんな大変な子供を育てられるんだろうか?
  • 本来実親さんが果たすべき責任をなぜやらされるんだろう?
  • 特別養子縁組が成立したら後戻りできない

そんな気持ちから、息子を迎えたことの後悔の気持ちが出た時期でした。

どうやって乗り越えていったのか?

じゃあ、このような後悔が出てきた時にどうやって乗り越えていったのかというと、特効薬のようなものはありませんでした。

でも、乗り越えるまでの時間を短くする方法は色々あると思います。

私の場合はこんなことをやりました。

仲間や友人に正直に話す

里親や特別養子縁組をしている仲間や、友達に後悔している気持ちや悩み、不安、夫婦間の不満などをぶっちゃけて話す時間を積極的に持つようにしました。

ポイントは2つです。

  • ネガティブな気持ちをストレートに表現する
    罪悪感から来る遠慮を捨てて、”怒鳴りつけてやりたい!”とか”施設に送り返してやりたい!”みたいにストレートに表現することです。もちろん本当にそうするのはダメですが、気持ちをスッキリさせるためには、いったんは心をぶちまけるのが効果的です。
  • 聞いてもらう相手には秘密を守ってもらうようお願いする
    相手には他人には絶対に話さないように約束してもらいます。問題解決が目的ではなく気持ちをスッキリさせるのが目的だと、ちゃんと理解してもらうことが大事です。

大事なことは後悔の原因になっている、不安やイライラなどのネガティブな気持ちをスッキリさせて、健全な子育てが続けられるようにすることです。変な遠慮はせずストレートに自分のネガティブな気持ちを聞いてもらいました。

ママ友どうしで悩みや文句を話すことはよくあると思いますが、男性こそ意識してそのような時間を持つ必要があると思います。

独りになる時間を作る

毎日、子育てをしていると目の前のことに忙殺されてしまいます。さらにわがままな息子の相手をしていると、心はいつもイライラ、ギスギスしがちです。

そこで、妻に協力してもらって、自分独りになる時間を持ちました。カフェに行ったり、数カ月に一度、日帰りドライブに行ったりなどです。

単純に精神的な休養を取ることで気持ちに余裕が出ますし、普段は考え付かない子育てのアイデアが浮かびます。

このような心をリセットする時間が無いと、イライラやストレスが溜まる一方で、子供との関係も悪化する悪循環に陥ってしまうため、私にとってとても重要なじかんです。

子供が好きなことを一緒にやる

日常生活では子供のわがままな姿ばかり見ることになります。自分が作った食事に文句を言ったり、親のお願いを無視したり、宿題をやる時に癇癪を起こしたりします。

“親なんだから子供に対して犠牲するのは当たり前”なんてことはありません。親子の間にも親子なりの健全な信頼関係が無いと、やがてフラストレーションが溜まって、叱る時に過度に感情的になったり、大声で怒鳴ったりしてしまいます。

そこで、子供と一緒に楽しい時間を過ごすことを積極的にやりました。うちに来たばかりの頃はサイクリングが好きだったので、毎週末に自転車で出かけて、息子が好きな回転寿司やラーメン屋さんに行っていました。

最近ではすっかりSwitch2にハマっていますが、私も一緒にゲームを楽しむ時間を持っています。

一緒に楽しい時間を過ごすことは、信頼を深めるための基本だと思います。

愛着形成にもなる一石二鳥の時間だと思います。

現在の気持ち

では、特別養子縁組が成立してから数年経った今はどうかというと、後悔の気持ちが出てくることは全くありません。

でもこれは”完全に前向きになって迷いが無くなった”みたいなポジティブな意味ではなく、”後悔する余裕なんて無い!”という方がぴったりなんです。

後悔よりも子育ての悩みばかり

私たちの子供は8歳の時にうちに来ました。本来しつけられているはずのことも、できない子だったのですが、専門家からは愛着障害も考えられるので厳しくし過ぎるのは良くないとアドバイスされていました。

でも、時間はどんどん過ぎていき、もう思春期の入り口です。だんだん大人の言うことよりも、TVや友達の言うことの影響が強くなってきました。

そんな中で今後どうやって子育てしていくのか?その悩みでいっぱいで、後悔なんて気持ちは出てくる余裕が無いというのがピッタリの状況です。

とにかくムカつく日々w

毎日、わがままばかりで、出した食事にも文句を言います。

それでいて、自分の身の回りのことは何もやらずに親任せ、そして必要なものが見つからないと、怒って親に文句を言う…。

はっきり言ってこんな息子にムカつかない日はありませんw

息子の顔をみれば小言を言わざるを得ない日常です。

後悔する段階は通り過ぎました

毎日イライラしながら、その一方で息子の将来を考えると不安だらけです。だからと言って後悔するようなことは全くありません。

実子を持つ友人に悩みを聞いても大体同じようなものですが、やはり、子供を持ったことに後悔なんてしていません。

自分も世の中の親たちと同じようになり、息子が完全に自分の子供として離れられない存在になったのだと思います。

後悔というのは”過去を取り戻したい”ことから生じる気持ちだと思います。過去よりもより良い将来を望むようになれば、いつの間にか後悔は消えてなくなるのだと思います。

最後に

特別養子縁組は子供の人生だけでなく、自分たち夫婦の人生にも大きな影響があることです。

“やっぱりやめます”と簡単に言えないものだけに、あとで後悔するんじゃないかと心配になるのは当然だと思います。でも、私の周りには、特別養子縁組が不成立になって後悔している夫婦はいても、特別養子縁組が成立した後に後悔している夫婦はいません。

血がつながっていない子供を引き取って育てる動物などほとんどいません。ところが、人間だけは血がつながっていなくても、家族になれるのです。

私は身をもってそれを感じることができました。

特別養子縁組で迎えた子供と本当の家族になるのは簡単ではないですが、最後は必ず家族になれると信じています。

ぜひ、あなたもそれを乗り越えて、素晴らしい家族と出会えるように祈っています。

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