特別養子縁組の当事者には、自分たち養親と養子になる子供だけでなく、実親さんも存在します。
実際に特別養子縁組を進める過程でどのように関わってくるのか、どんな人なのか気になりますよね?
そこで、今回は私の体験から、実親さんとの関係や、思うことなんかを書いてみます。
実親さんが養育放棄した理由
特別養子縁組は実親さんの承諾が必要になる制度です。そのため、基本的には実親さんには養育を続けられない理由があって、特別養子縁組になるわけです。
私たち夫婦の場合は、実親さんと一緒に生活できるように児童相談所がサポートしていたものの、体力や今後の生活を考えるとこれ以上の養育が難しくなったそうです。
そして、実親さんからもう育てることはできないことを対面で伝えられ、特別養子縁組が検討されることになりました。
息子からその時のことを聞いたのですが、なんとなく”もう育てられない”と言われる気がして、辛くて面会の部屋に入れなかったそうです。
その時の話をきくと、私も心が傷む思いがします。
実親さんへの想い
そんな実親さんに対して私の気持ちはどうなのかというと、正直なところ良い感情も悪い感情もないんです。
いい感情も悪い感情も無い
会ったことがないですし、息子にも積極的に実親さんのことを聞いたりしないので、印象自体が薄いということが一番の理由です。
同じ特別養子縁組で子供を迎えた友人の中には、”生んでくれなければ子供と会えなかったから感謝している”という人もいます。でも、私の場合は”それだったらちゃんと育ててくれた方が子供にとっても幸せだったのに”と思ってしまうんです。
じゃあ、悪い感情は無いのかというと、息子にとっては今でも特別な存在なので、悪く思えないという感じです。さらに実親さんのことを考えても、今の暮らしに特に影響もないので、自然と何も感じなくなるのかもしれません。
前提として実親さんと会わない
また、基本的に養親と実親は基本的には会わせてもらえません。児童相談所もそうですし、家庭裁判所の審判中もそうです。
どちらの担当者の方も、必要以上に実親さんの様子は話しません。
息子の子育てに必要なことであれば聞きたいのですが、これまで必要になったことも無いですし、実親さんに対して変なイメージを持ちたくないので、積極的に聞いたりしません。
実親さんを刺激しないことも大事
一方で児童相談所の担当の方からは、SNSなどに子供の写真や動向を載せないように言われました。
実親さんが子供の近況を知ることで、特別養子縁組をやめたいと言い出さないとも限らないからだそうです。
子供はどう思っているのか?
そして、肝心の子供が実親さんのことをどう思っているのかですが、いろんなケースがある中で子供によって様々な気持ちがあるのだと思います。
私も息子の気持ちを考えて積極的に尋ねないようにしていますが、たまに話してくれる内容からは、”自分が勉強ができないから、悪い子だったから、見捨てられた”と思っているようです。自分を責めているように感じているので、彼のことを無条件で受け入れるように心がけています。
最後に
特別養子縁組においては、実親さんの存在は大きいです。
私の場合、息子との関係に集中するために”あまり考えないようにしている”というのがピッタリな表現です。
でも、実親さんに対して子供がどんな気持ちなのかによっても、その気持ちに寄り添って、場合によっては子供と一緒に感謝したり、逆に責めたりした方がいいこともあるかもしれません。
大事なのは子供の気持ちに寄り添うことなんじゃないかなと思います。
そのうえで、個人的な感情が大きくなり過ぎないように、注意しています。
養親と実親というのは、なかなか難しいテーマだと思うので、あくまでも一つの例として参考にしてもらえればと思います。



