特別養子縁組が正式に認められてから、息子のことを色んな人に話す機会も増えてきました。そんな時によく聞かれるのが、特別養子縁組にかかる費用です。
うちは児童相談所から紹介されたため、費用を気にしたことが無かったので、改めて調べてみました。
すると、結構違いがあって、ビックリしました!
そこで、実際に特別養子縁組で子供を迎えた私の視点を含めて、特別養子縁組にかかる費用をお伝えします。
民間団体と児童相談所の違い
特別養子縁組を希望する場合、大きく分けて2つの方法があります。
一つは民間の斡旋団体を利用する方法、二つ目が各自治体の児童相談所に登録する方法です。
私の経験も含めて、両方の違いを簡単に説明します。
費用
まず、大きな違いは登録から紹介までの費用です。
詳細な金額はこの後、紹介しますが、児童相談所は交通費や自治体での手続きにかかる費用以外は基本的に無料です。
それに対して、民間団体は高額な所では、200万円以上かかる場合があります。
民間団体が子供の紹介にお金を請求することに、違和感を覚える方もいるかもしれませんが、児童相談所の運営にかかる費用は、公費から賄われるのに対して、民間団体は自分たちで運営費を捻出する必要があります。
当初、私は民間団体の利用も検討していたのですが、100万円も200万円も払うのは、なんだか子供をお金で買っているような気がして抵抗を感じました。
でも、当然ながら健全な運営のためには、お金が必要なことですよね。
児童相談所が特別なだけで、今振り返ると、お金がかかるのを気にする必要はないと考えています。
紹介数
地域や団体にもよるのですが、子供の紹介数は民間団体の方が多いようです。
児童相談所の場合、基本的には実親さんが健全な養育ができるように支援することが中心的な目的の一つです。そのため、特別養子縁組だけでなく、養育里親の方にも力をいれているため、どうしても実親さんが養育困難な子供の場合に、特別養子縁組として紹介されます。
実際に私が児童相談所に登録した時、既に30組の夫婦が登録済で、それに対して、紹介される子供は、年に一人いるかいないかだと聞かされました。
担当者の方も、養育里親の方をもっと増やしたいと、正直に話してくれました。
どちらが良い悪いではなく、両方の目的の違いによる紹介数の差だと理解すると良いと思います。
補助金や児童手当
児童相談所から紹介の場合、子供を委託されてから特別養子縁組が成立するまでの間は、特別養子縁組里親になるため、『一般生活費』という名目で、月額5万円~6万円が支給されます。
支給される期間は家庭裁判所が特別養子縁組を認めるまで(戸籍が書き換わるまでではなく、家庭裁判所の判断が出た時点まで)なので、家庭裁判所の審判が順調に進んだ場合で、1年前後といった感じです。成立後は通常の親子と同じ扱いになるため、実子の場合と同じように、国や自治体からの児童手当や行政サービスを受けることになります。
一方で民間団体からの場合は、全国一律の補助金の制度などはありませんが、自治体によって、補助金の制度が存在する場合があります。
例えば、東京都の場合は40万円を上限とした、補助金が支給されるようです。
令和5年度 養子縁組民間あっせん機関助成事業(養親希望者手数料負担軽減事業)について
詳しくは、お住いの自治体に問い合わせてみてください。
民間団体の平均費用
民間団体を利用する場合、かかる費用はその団体によって、かなり差があります。
こども家庭庁の調査によると、調査対象とした団体の平均費用は、約130万円でした。ただし、金額にはかなり幅があり、無料の団体もあれば、諸々の費用を含めて230万円近くかかる団体もあります。
内訳を見てみると、登録料や研修費用の平均が約24万円、紹介料の平均が約105万円です。
詳しくは、こちらのこども家庭庁の資料をご覧になってください。
出典:「令和3年度養子縁組民間あっせん機関実態調査結果」(こども家庭庁ホームページ)
児童相談所の平均費用
既に書きましたが、児童相談所から紹介を受ける場合は、登録料や紹介料などは無く、基本的に無料です。
それどころか、子供を紹介されてから、委託までの交流期間中は、交流時にかかった費用の補助として一定額の手当てが支給されます。
ただ、紹介までは特に補助などがあるわけではないため、交通費や公的機関での手続きにかかる費用等は自己負担となります。
まとめ
今回は特別養子縁組にかかる費用をお伝えしました。
民間団体と児童相談所では、かかる費用には大きな差がありますが、恐らく一番の悩みは、費用よりも紹介数の少なさではないかと思います。
民間団体の方が多いと言っても、その差は僅かで、全体的な紹介数は、本当に少ないのが事実です。
私の場合も、5年間待っても誰も紹介されず、”あと一年待って紹介されなかったら、民間団体にも登録しよう”なんて考えている矢先に、今の子供を紹介されました。
費用も重要ですが、個人的には諦めずに希望を持って待ち続ける忍耐強さが、もっと重要だと思います。
この記事を読んでくださったみなさんにも、ぜひ、素晴らしい子供が紹介されるように祈っています!



