どんな仕事をするかは人生において、とても重要なものだと思います。
しかし、仕事選びはとても難しいものだと思います。そもそも就職すること自体が簡単ではないので、お試しで色んな仕事をするなんてできません。
自分にとっての最適な仕事、天職を見つけることは、自分のことにもかかわらず難しいことだと思います。
そこで、お勧めしたいのが、好き、得意、Beingの3つから考えることです。この3つから考えることで、格段に天職を見つけやすくなります。
というわけで、今回は好き、得意、Beingを基にした、天職の見つけ方を紹介していきます。
Contents
天職とは?
天職とは『自分の得意を活かして効率よく収入を得るための仕事』のことです。
仕事をする一番の目的は、収入を得ることです。売り上げを出すためには、自分の都合よりも、売れるかどうかを優先させなければいけないことが多々あります。
そのため、実力や実績が乏しいうちは、好きな事を仕事にしても実際には好きな事ができない、というジレンマが常に付きまといます。
実は収入を得るための仕事と、”好き”は相性が良くないのです。
そこで、収入を得るための仕事は、好きはある程度は妥協する代わりに、自分の得意を活かして、余計な時間や労力を使わずに効率よくできるものにするという考えるのがおススメです。
私はこのような仕事を『天職』と定義しています。
天職についての詳細は、こちらの記事に書いたので、まだの方はご覧くださいね。
天職探しの条件
天職の一番大事な条件は、自分が得意な分野であることです。とは言え、嫌いなことを仕事にしても、さすがに長続きしません。
やはり、ある程度は”好き”が満たされることも大切です。このバランスを考えることが重要になるのです。
天職探しのための条件を順番に説明していきますね。
得意であること
まず、最も大事なことは、自分が得意とする仕事かどうかです。
得意であれば、品質の高い仕事を効率的にできるため、収入に直結します。毎日の作業も悩まず、ストレスを感じずにできるはずです。
私の場合はITスキルの中でもプログラミングが得意です。そのため、システム開発などの仕事でも、ストレスも感じず、さほど残業せずともできてしまいます。
ブラックなイメージが強いIT業界にもかかわらず、私の場合は忙しさを感じずにできてしまう仕事なのです。余った心の労働時間は、全て自分の好きやBeing実現のために使うことができています。
どんなに好きで憧れていても、苦手な仕事は絶対に選ばないようにしましょう。
Beingの妨げにならない
Beingとは自分が幸せを感じる条件や状態のことです。(この記事に詳しく書いているので、良ければご覧ください)
仕事でBeingが実現できれば理想的ですが、現実はそれは簡単ではありません。
例えば私のBeingの一つに『自由』があります。これは時間や場所、スケジュールに縛られないライフスタイルを実現したいというBeingです。
でも、今の私は会社に雇われて仕事をしています。サラリーマンは、最も時間や場所、スケジュールに縛られる働き方です。というわけで、少しでも自由を確保するために完全在宅の仕事を選びました。
人それぞれ様々なBeingがあると思いますが、その多くは仕事とは相性が悪いものばかりのはずです。Beingも実現できる仕事にこだわっても、そんな仕事はなかなか見つからないでしょう。
まずは収入を得るのが、仕事の目的です。
仕事で人生の全てを満たそうとするのではなく、『なるべくBeing実現の妨げにならないこと』くらいで考えると選択の幅が広がるはずです。
好きが作れそうか?
やはり、最終的にはその仕事の中に好きを見いだせるかどうかが重要になります。
この時に大事になるのは、自分から好きを作り出すという考え方です。
自分にとって、最初は好きな要素が無い仕事でも、慣れてくればある程度、自由にできる余裕が出てきます。その時に自分が好きになれることをやるのです。
例えば、私はオンラインでブログやプログラミングの先生をやったことがあります。ITは私の得意分野ですが、先生業はやったことがなく、楽しいと思えるような要素はありませんでした。
ところがやってみると、なぜか生徒さんからの評判も良く、運営側からも評価され、生徒さんから感謝されると、楽しく感じるようになっていきました。
特にやりがいを感じたのが、生徒さんが身に付けたスキルで、実際に仕事が決まったり、成果が出て収入につながったりした時でした。
そこで、カリキュラムに沿ったことを教えるだけでなく、望む方には実際に実務で役立つ知識や、就職活動で役立つことなどを、教えてあげるようにしました。
時には生徒さんの悩みや不安の相談に乗ることもしました。生徒さんの人生の役に立つことをし始めたことで、仕事の満足度が上がったのです。
本当に得意なことをやっていれば、自分自身で今の仕事の中に好きを作り出すことも可能です。
最初から”好き”にこだわらず、慣れたら自分で好きを作るという考え方を持つと、意外に良い仕事が見つかりますよ!
天職かどうかの判断
ここまで、色々と天職の定義や選び方を説明してきました。そこで、ここでは説明してきたことを踏まえて、実際に天職かどうかを判断するための表の作り方を説明していきます。
- 天職表を作る
- 候補の会社(仕事)をリストアップ
- 得意かどうか考える
- Beingへの貢献と犠牲のバランスを考える
- 好きと嫌いのバランスを考える
順番に解説しますね!
天職表を作る
まず最初に、やろうとしている仕事が、自分に合っているかどうかを、考えやすくするための表を作ります。
横軸を「仕事」「仕事内容」「得意を活かせる?」「収入」「Being」「好きが作れる?」とした表にしてください。他にも自分の判断材料にしたい項目があれば、適宜追加して大丈夫です。
表は自分が見るためのものなので、パソコンやスマホ、メモ帳でもなんでもOKです。
候補の会社(仕事)をリストアップ
表を作ったら、「仕事」の列に自分がやりたい仕事の候補を全てリストアップしてください。実際に就職活動中であれば、応募している会社名でも大丈夫です。
リストアップしたら「仕事内容」の列に、自分が分かる程度でいいので、仕事内容を書きます。
そして、その仕事で得られる収入の満足度を「収入」の列に書いてください。自分が分かればいいので、5段階評価でも○×△の記号でも書き方は何でもOKです。
得意かどうか考える
仕事の情報が書けたら、その仕事が自分にとって得意かどうかを「得意を活かせる?」の列に書いてください。
これも自分が分かればいいです。簡単に文章で書いてもいいですし、単に○×△でもOKです。
Beingへの貢献と犠牲のバランスを考える
次は自分のBeingそれぞれに対して、プラスになるかマイナスになるかを考えて書いてください。
これも書き方は自由で大丈夫です。
ここでのポイントは、あまりBeingは重視しないことです。
天職はあくまでも、自分の得意を活かして効率よく収入を稼ぐための仕事です。そのため、その仕事でBeingを満たすことまで求めると、極端に選択肢が狭まってしまいます。
Beingは別に紹介するライフワークで満たす方が、総合的な人生の満足度が高くなるので、”犠牲になり過ぎないようなら良し”くらいに考えると良いです。
好きと嫌いのバランスを考える
“好き”もライフワークで満たした方がいいので、重視し過ぎない方がいいのですが、そうは言っても、生活の多くの時間を仕事で費やすことになります。
好きでもない仕事をずっと続けるのは、やはり難しいので、将来、好きな業務を自分で作ったり、好きな要素を見つけたりできそうかどうかを考えて、「好きが作れるか?」の列に書いてみてください。
ポイントは”嫌いじゃなければ大丈夫”くらいに考えることです。得意な仕事であれば、その仕事の中に好きを見出すことは、そんなに難しくないからです。
こうして表を完成させたら、どの仕事が自分の天職なのかを考えます。
例えばこれは私が作った表です。私の場合、今は天職を探しをしているわけではないので、これまでやってきた仕事をリストアップして表にしてみました。
実は今私がやっているのは、この表の中の「IT企業C」の仕事です。収入は今までの中で最も高くて、しかも自分が最も得意とするITスキルを活かすことができるため、ストレスや経済的な不安を感じずに済みます。Beingがさほど犠牲にならないのもプラスです。
その変わり、”好き”な要素はあまり無いのですが、それはライフワークで満たせば良いと割り切っています。
逆に私にとって好きでも得意でもあり、Beingを全て満たす仕事の一つがブログ運営ですが、収入が不安定過ぎるため天職にはなり得ません。そこで、ライフワークとしてやっているのです。
好きも得意もBeingも満たす仕事は、究極のゴールではあるのですが、最初からそれを追求すると、かえってその実現が困難になります。
天職とは『自分の得意を活かして効率よく収入を得るための仕事』です。
“得意”と”収入”にこだわって、仕事を探してみてください。
まとめ
今回は天職の見つけ方を紹介しました。
仕事は人生で最も長い時間を費やすものであり、QOLに与える影響が最も高いものだと思います。
誰でも好きな事を仕事にしたいと考えるものですが、実際は好きを求めるより、効率よく収入を稼ぐことを優先させた方が、総合的に満足度が高い生活になります。
仕事を探す時には、この記事に書いたことを参考にしてみてくださいね!