天職とライフワークの違い!別々にするのが幸せな働き方 | Being
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やふひち

1975年生まれのクリスチャンITエンジニア

色々あって今は特別養子縁組で迎えた息子と妻と、可愛いトイプードルとの3人+1匹暮らしです。

ITエンジニアとして、成功する方法や自由に生きる方法をお伝えしています。

公開日:

天職とライフワークの違い!別々にするのが幸せな働き方

私は昭和生まれの団塊ジュニアと呼ばれる世代です。その時代は、いい大学を出て、東証一部上場企業に就職することが、幸せになるための最良の方法だと考えられていました。私も母親から常にそう言われて育ちました。

今を生きる人たちにとって、こんな考え方は古いと感じるかもしれませんね。

実際に今の日本経済は長く停滞して、大企業の業績も横ばいが続いています。生存のための激しい競争の中で、現場で働く人たちは強いストレスを感じながら仕事をしています。

そんなストレスを抱えて仕事をするくらいなら、マイページに自分が好きな事をして生活した方がいいと考える人が増えているのが、今の日本社会ではないかと思います。

しかし、実際に自分が好きなことを仕事にするのは、とても難しいです。その一番の理由は一つの仕事で、自分の理想の全てを満たそうとするからです。

そこで、この記事では、自分の理想を実現するための考え方である、天職とライフワークのことを紹介していきます。

天職とライフワークの違い

このブログでは、Beingが自分の人生の満足度を上げるための条件や状態だと定義して、その実現方法や活かし方を考えています。

そのBeingは当然、仕事にも深く関係してきます。仕事は生活の中で最も時間を費やすものなので、好きな事を仕事にして、それでBeingを実現したいと考えるのは当然だと思います。

しかし、実際に好きな事を仕事にすることには、ある大きな問題があるのです。

それを言い表しているのが、元メジャーリーガーのイチローさんの言葉です。彼は自分がやっている野球が好きかどうかについてこう言いました。

『プロ野球選手になってから、野球を楽しいと思ったことは一度も無い』

あれだけの圧倒的な成績を残していながら、楽しくないなんて、私にはとてもショックでした。

しかし、そうは言っても、好きな野球をやっていて、楽しいと感じる瞬間はあるはずです。きっとこの言葉が意味するのは、その楽しさ上回るプレッシャーや悩み、不安があるということだと思います。

私たちが趣味に没頭している時には、喜びや楽しみしかありません。その大きな理由の一つは、そこに何の責任も存在しないからです。

プロスポーツの世界ほどじゃなくても、ビジネスの世界だって厳しいものです。どんなに好きな事でも、それで報酬を得るための労苦は、少なくないはずです。

また、ビジネスでは売り上げを上げることが至上命題です。そのため、基本的に自分の都合よりも、売り上げを上げるための選択が優先されます。

このようにお金や責任が絡むことと、喜びや楽しみは、実はとても相性が悪いものなのです。

もちろん、好きな事を仕事にして、プレッシャーや不安を感じず、楽しさや喜びを感じながら仕事をしている人も存在します。しかし、そのような人はその世界で、圧倒的な成果を出せているような僅かな人たちだけです。さらにその状態がその先もずっと続くとは限りません。

夢の無い話ですが、大部分の人にとって、これが真実なのです。

しかし、相性が悪いのであれば、最初から切り離してしまえば、問題は解決します。それが、天職とライフワークという考え方なんです。

では、天職とライフワークがどのようなものなのかを、説明していきますね。

天職

天職というのは『自分の得意を活かして効率よく収入を得るための仕事』です。

もっと詳しく表現すると、天職とはこのような考えに基づいた仕事です。

  • “嫌い”じゃないで十分と考える
  • 忙し過ぎてはいけない
  • 収入が大事

順番に説明してしますね。

“嫌い”じゃないで十分と考える

まず、何よりも大事なことは、仕事に”好き”を求め過ぎないことです。好きな事を仕事にしても、売り上げを上げるために、実際には自分が望まないことをやらざるを得ないことが多々あります。

私の場合も一時期はブロガーとして生活することを考えていましたが、ページビューを増やすためには、どうしても世の中ウケの良いテーマで記事を書かざるを得ません。”自分は世の中には媚びない!”と決心するのはカッコいいかもしれませんが、それで収入が減ってしまっては、生活できません。

このような経験から今の私は『本当に好きな事と、収入を得る手段は別の方が良い』と考えるようになりました。場合によっては、本当にやりたい事は副業やボランティアでやる方が、総合的に見てQOLが上がるからです。

とは言え、生活の多くの時間を占める仕事が、嫌いな事であっては続けられるわけはありません。

そこで、天職を探す時には、嫌いではないものを選ぶという考え方が良いです。その方が、変なこだわりも持たずに済むので、自分が望まない選択を迫られた時でも、ある程度は割り切って仕事をすることもできるので、余計な葛藤もありません。

改めて言いますが、生計を立てることと好きな事をすることは、相性が悪いのです。この2つを実現するためには高いスキルと、圧倒的な実績が必要になります。

天職を探す時には、嫌いじゃない仕事であれば十分と考えましょう。

忙し過ぎてはいけない

よく”忙しい”は心を亡くすと書くなんて言いますが、ここで言う”忙しい”とは、まさに心の労働時間のことを指しています。

天職には過度に好きを求めません。そのため、収入と経験を得ることができますが、楽しさややりがいは小さいかもしれません。そのような仕事のために、悩んだり不安になったりするのは、幸福度を大きく下げてしまいます。

好きなことを仕事にするのがゴールなのであれば、その過程となる仕事は、心の労働時間を浪費しないものを選ぶことが大事です。

具体的には仕事の¥を効率よくやって、ストレスと拘束時間を最小限にすることです。

そのためには、やはり自分が得意なことを天職にすることが大事です。

収入が大事

天職の一番の目的は、生活の糧を得ることです。

収入は少なくても、好きな事を仕事にした方が幸せだと考える人は多いと思います。しかし、実際には収入が少なければ生活できないので、どんなに好きな事でも続けることができない日が来てしまいます。

様々な業界で成功している人のよくあるエピソードに、“貧乏な下積み生活でも諦めずに続けた”なんてものがあります。しかし、実際には収入よりも好きを優先させた結果、成果を出せずに消えていく人の方が圧倒的に多いはずです。そして、消えて行った人のエピソードは、世の中に出ることもありません。

成功した人のエピソードはインパクトがあるので、そればかり目立ってしまいます。そして、“成功するためには、生活が苦しくても諦めずに続けることが大事!”という、もっともらしくも間違った考え方を生んでしまうのです。(このような誤解を生存者バイアスとかサバイバーズバイアスと呼びます)

心の平和を保ち、健全な社会生活を送れるくらいの最低限の収入が無ければ、好きな事を追求し続けることはできません。やはり、“好き”よりも収入の方が優先されるのです。

大前提として天職を探す時には、十分な収入が得られるかどうかを優先して考えてください。

ライフワーク

一方のライフワークの方は『好きな事をやってBeingを実現するための仕事(活動)』です。

ライフワークはこのような考えに基づいた仕事のことです。

  • Beingを追求しなければ意味が無い
  • 嫌いなことをやると失敗すると考える
  • ニンジンをぶら下げるのが大事

これも順番に説明します。

Beingを追求しなければ意味が無い

ライフワークの重要な目的の一つはBeing実現を目指すことです。ただ好きな事をやるだけの趣味とは違います。

ライフワークは自分の人生を充実させるためにやることなので、Beingにこだわらなければやる意味がありません。

ライフワークを持ちたいという気持ちが、そこまで強くないのであれば、それはあなたのBeingがぼやけてハッキリしていないか、既に十分に満たされているかのどちらかです。

ライフワークは無理してやる必要が無いものなので、天職よりも続けるのが難しいものです。

Being実現に強いモチベーションが無ければ、無理してやるのはやめましょう。

嫌いなことをやると失敗すると考える

天職ではお金を稼ぐために”好き”を犠牲にして働いているので、ライフワークの方は好きな事をやるのが必須条件になります。

当たり前のようなことを書いていますが、実はとても重要です。

ライフワークの最も重要な目的の一つは、Being実現を目指すことです。それは簡単にできることではありません。むしろ、天職よりも結果が出にくいことの方が多いのです。

それにもかかわらず、好きでもないことをやっても続くわけがありません。

例えば、私のライフワークの一つに『人生を豊かにする情報の発信』があります。このブログもそのライフワークの一環です。

ブログのページビューを上げたければ、世の中ウケが良いテーマで記事を書いた方がいいはずです。しかし、自分が書きたくもないテーマで記事を書くのは、私にとって苦痛でしかありません。過去の経験からそんなことをすれば長続きしないことが分かっているのです。

だから、私はページビューよりも、たとえ人数は少なくても、私の情報が必要な人にだけ読んでもらえれば良いと考えてこのブログを書いています。

私のように天職とライフワークを分けてやるのであれば、ライフワークの方では嫌いなことをやるのはやめましょう。

ニンジンをぶら下げるのが大事

ライフワークの方も収益化できるなら、ぜひそうした方が良いです。

収益化が難しいとしても、何か自分をモチベートできるニンジンを作ることがとても大事です。

例えばこのブログも広告を掲載することで、少額ながらも収益化しています。

ライフワークの方で結果を出すのは、簡単ではありません。天職よりもはるかに道は険しいのです。結果を出すためには、行動を続けるための強いモチベーションが必要になります。

誰にとってもお金は一番やる気が出るニンジンです。好きやBeing実現が優先であっても、ちゃんと収益化することを目指しましょう。

天職とライフワークを別にするメリット

ここまで天職とライフワークの違いを説明してきました。2つの違いを一言で表現すると、天職の報酬はお金、ライフワークの報酬はBeingだということです。

収入を得ることと、本当に好きな事をすることを両立させたいのであれば、天職とライフワークを別にしてやることがおすすめです。

もちろん、一つの仕事で十分な収入と、Being実現の両方を得ることもできるかもしれません。最終的にそうなれれば理想的ですが、現実はそう上手くいきません。当然、メリットもあればデメリットもあります。

メリット

天職とライフワークを分けることのメリットは、このようなことです。

  • ストレスが少ない
    好きやBeingに妥協しない働き方なので、ストレスが少ないです
  • 天職の効率が上がる
    ライフワークの時間を確保したくなるので、天職の方を集中して短時間で片付けることができます
  • 自分が好きなようにライフワークができる
    ライフワークは無理して収益を上げなくても良いので、自分が好きなようにできます

やりたいのはライフワークの方なので、自然と天職の方に無駄な時間を使わないようになります。

天職の方を効率化して、ライフワークもできるので、ストレスが減り、やりたいことができて、全体的な満足度が上がります。

デメリット

一方、デメリットも当然あります。

  • 時間管理能力が求められる
    天職を最小限の時間で終われないとライフワークが満足にできません
  • モチベーション維持が大変
    天職だけでなく、ライフワークまでやるためのモチベーション維持が大変
  • 家族の理解が必要
    やり過ぎると家族を犠牲にするので、家庭とのバランスと家族の理解が必要

天職とライフワークの2つをやるのは当然、楽ではありません。天職とはいえ、収入を得るのは大変な事なので、そっちに時間と労力を取られてしまうと、たちまちライフワークをするための時間もモチベーションも失われてしまいます。

それにも関わらず、無理してやり続けると、家庭を犠牲することにもなりかねません。

天職とライフワークを両立させるために最も大切なことは、天職を効率よくやって、時間とモチベーションを残すことです。

まとめ

天職とライフワークというものがどういうものなのか、その違いを紹介しました。

生活の時間の多くを費やす仕事は、できれば好きな事をやりたいと思います。しかし、実際には好きと収入を一つの仕事で両立することは難しいです。

満足度を上げたいのであれば、天職とライフワークを分けるてやるのがおすすめです。

ただし、2つやるというのは、時間的にも精神的にも簡単な事ではありません。

次からは具体的な天職やライフワークの見つけ方や、続け方のコツなどを紹介していきますね。

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