Being(あり方)とは?それは世界一祝福された自分の姿! | Being
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Being(あり方)とは?それは世界一祝福された自分の姿!

あなたは「自分は世界一祝福された幸せ者だ!」と言えるでしょうか?

好きな人と結婚したとか、夢を実現したとか、何か嬉しいことがあれば、その瞬間はそう言えるかもしれません。

でも、毎日胸を張ってそう言える人は、多くないのではないでしょうか?

私たちが生活している社会は、自然にしていると常に人と比べ競争する毎日です。スマートフォンなどは便利ですが、他人や社会の情報が嫌でも自分の中に入ってきます。そうやって、また他者と自分を比較してしまいます。

アドラー心理学では「全ての悩みは対人関係の悩みである」なんて言います。そう考えると、私たちは常に悩みの種が、溢れるほど手に入る時代を生きています。

また、情報があふれかえっているせいで、何が正しくて何が自分に利益があるのかも分かりにくいです。

例えば、少し前に言われていた「誰でも1万時間以上努力すれば成功する」という有名な法則があります。しかし、最近では「成功した人の要因は、必ずしも努力だけではない」という研究結果が出て、この1万時間の法則は否定されてしまいました。このように正しいと思っていたことも、すぐに否定され、情報はすぐに陳腐化していってしまいます。

正しいことが分からないのは不安ですよね。だから、私たちは分かりやすくて模倣できる物事が大好きです。

しかし、様々な研究結果から分かる事は、成功や幸せには様々な要素が関係していて、”これだけやればOK”といった法則や極意のようなものは、どうやら存在しないということです。

私たちはこうして、ずっと毎日、他人の存在や情報によって振り回されています。

でも、私たちの成功とか幸せは、人と比較することや、真理や法則によって決まるのでしょうか?

幸福や満足は主観的なもので、自分が幸せかどうかは、自分が決めることのはずです。そして、幸せの形は人の数と同じだけあるはずです。

だから、必ずしも他人のライフスタイルが自分に合っているとは限らないですし、有益と思える情報が自分の役に立つとは限りません。のんびりマイペースな生活が好きな私が、”トップセールスマンになる極意”を学んで実践したって成果は出ないですし、それで満たされるわけがないのです。

実は「祝福された人生を実現する極意」は、自分自身に聞いてみた方が良いのです!

その祝福された自分の状態が、Beingなのです。

Beingとは?

Beingとは自分が幸せや充足を感じるための条件や状態のことです。

具体的にはこのようなものです。

自分がやっていたい事

Beingは私たちが人生でやりたい事、生きがいや喜びを感じることができる活動です。

ある人は、高い目標を目指して、ハードワークすることで、生きがいややりがいを感じるかもしれません。困っている人を助けることで、自分の存在意義を強く感じるかもしれません。

あるいは、仕事で様々な価値を生み出し、社会貢献することに喜びを感じるかもしれません。

ゴールや目的のように思うかもしれませんが、ちょっと違います。喜びややりがいを感じられる状態のことを指しています。

Beingは自分の“あり方”“あるべき姿”のことなので、継続的にその状態が続いていることで、満たされるものです。

例えば私のBeingの一つは『自律』です。これはやりがいのある仕事や活動をして、社会貢献することで、やりがいや喜びを感じます。

もちろん、目標を持って活動し、それが達成された瞬間の喜びは最高で、努力するのはそのためなのは当然です。しかし、大切なポイントは、また次の目標を作って、活動を継続しなければ、すぐにこのBeingは満たされなくなってしまうということです。

数々の輝かしい成績を残して引退したスポーツアスリートが、しばらくして現役復帰するなんてニュースを見ることが、たまにあります。それは勝利を目指して、努力を続ける状態が、その人のBeingだからなのだと思います。

自分が満たされる条件

Beingは私たちが人生において、喜びや平和、充足を感じるための条件や状態のことです。

ある人は素晴らしい友人がたくさんいることで、喜びや楽しみを感じるかもしれません。経済的に余裕があることで、幸せを感じるかもしれません。

あるいは、田舎に住んでスローライフを送ることかもしれません。

こちらも継続的に続く状態であることがポイントです。

私の場合は、『自由』『家族』が、これに当たります。

スケジュールに過度に縛られないライフスタイルは、ずっと続いて欲しいものです。お盆休みやGWのような連休に、自由でスケジュールに縛られない生活ができても、それだけでは満足できません。

妻や子供との幸せな家庭生活は、結婚したり、子供ができたりしただけでは、実現しません。良好な夫婦関係や、親子関係が継続的に続かなければ、幸せとは言えないのは当然だと思います。

このようにBeingは何かを達成したり、手に入れたりすれば満たされるものではありません。継続的に続いている状態のことを指します。

Beingを持たないと満たされない時代になった!?

Beingというのは、何か新しい概念などではなく、実は誰でも無意識のうちにそれが満たされるように、毎日生きています。

でも、多くの人のBeingは、曖昧だったり、思い込みだったり、ステレオタイプなものだったりします。

何かをする時には、そこに目的や理由が必ず存在します。人生だって、そうあるべきです。ところが、人生はそんなに単純ではないようです。目の前の仕事を生きること、生活することに精一杯になると、Beingなど考える余裕がなくなるのかもしれません。

さらにスマホを手にすれば、素晴らしそうに見える他人の姿が嫌でも入ってきます。正しいかどうか判断する前に、また新しい情報が押し寄せてきて、圧倒されてしまいます。

でも、そうやって振り回され続けているうちに、いつの間にか時間が過ぎてしまい、”こんなはずじゃなかったと”後悔してしまうことになりかねません。

現代社会は、だんだん成熟してきました。働き方やライフスタイルも多様化して、自分と違った人々を受け入れ合う受容性を持った社会になりつつあります。

型にはまらず、自分に合ったライフスタイルを目指した人から、どんどん幸せになっていく世の中になったように思います。

色んな生き方ができる社会になったからこそ、Beingを持ち、その実現を目指して、毎日を生きなければ幸せになれない時代になったのだと思います。

Beingを見つけるのは難しい

しかしながら「Beingを持てば、満たされた人生が実現する。じゃあ、自分のBeingを見つけよう!」となっても、そう簡単には話は進みません。

私は色んな人の話を聞いて、Being発見のお手伝いをしてきました。その結果、Beingを見つけるためには共通した難しさがあるようです。

その難しさとは、この3つかなと思います。

自分の心を見抜くのは難しい!

Beingに限らず、誰でも自分の心の深い部分を知るのは難しいのです。自分自身にウソをつく必要は無いので、自分の気持ちやニーズなんて、簡単にわかりそうなものです。

でも、ウソをつかない代わりに、思い込みや先入観が、自分の本当のニーズを覆い隠してしまいます。”人からどう見られるだろう”といった、他者の視点というのも大きく影響してしまいます。

例えば私の場合は、14歳の時に先天性の心臓病を患っていることが発覚して以来、どうせ人より短い命であれば、冒険と刺激に満ちた人生にしたいと考え、人と違うことに色々と挑戦してきました。

しかし、リスクをかけて、何かをすると、いつも付きまとうのは、生活の不安定さに対する強い不安でした。

それもそのはずで、私のBeingは『自由』『自律』『家族』です。そこには冒険の要素なんてありません。冒険と刺激に満ちた人生にしたいという想いは、”短い命であれば、太く短い人生がいい!”という先入観に基づいた、私の思い込みだったのです。

実際に私が望んでいた人生は、愛する家族と、大切な仲間に囲まれながら、ライフワークをマイペースにやる、ストレスフリーな生活でした。

このように思い込みや先入観は、Beingとはかけ離れたものであることが往々にしてあります。

Beingは姿を変える

Beingは思春期を過ぎて、ある程度成熟してくると固まってきます。幼少期の体験、親の影響、養育環境、友人関係などが大きく影響します。

転勤ばかりしていた家庭で育った人は、同じ場所に住み続けて、仲の良い友人とずっと一緒にいたいと考えるかもしれません。両親が自営業で忙しくしていた家庭で育った人は、勤務時間や収入が安定した仕事に就きたいと考えるかもしれません。

また、こうしてできたBeingは、大人になっても姿を変えることがあります。

自由奔放で散財し放題な人と交際した経験がある人は、堅実で安定した過程を築きたいと考えるようになるかもしれません。

私のBeingに『自由』が含まれるのも、長年IT業界でストレスフルな仕事を続けてきたことが大きいと思います。

このようにBeingは、常に姿を変えるため、その都度自分を見つめ直さないと、すぐに見失ってしまうのです。

Beingは目の前に置かれないと分からない

自分にとって、何が必要で、どんなことが喜びになるのかは、実際にそれが目の前に現れなければ分からないものです。

例えば私はフリーランス時代に、収入の不安定さを少しでも改善するために、業務委託でプログラミング講師の仕事をしました。ところがやってみると、自分のスキルが誰かの役に立つ仕事に、とてもやりがいを感じました。

その時に分かったのは、私は他人の自己実現の手助けができる仕事が好きなんだということでした。

また、知らないうちに、既にBeingが満たされている場合、それを失うまで気付かないこともよくあります。

これも私の例ですが、”冒険と刺激に満ちた人生にしたい”という思い込みに従い、サラリーマンという安定した収入の仕事を辞めてしまいました。

経済的な安定が、自分にとってとても重要なBeingだと気付いたのは、フリーランスになってしばらくして、不安定な生活で四苦八苦するようになってからでした。

このように何が自分のBeingなのかは、実際にそれが目の前に置かれないとよく分かりません。

でも、大丈夫です!過去の自分と向き合うことで、そこにBeingを見つけることができます。

このブログでは、その方法もお伝えしています。

Beingを持つ素晴らしさ

Beingが分かると何がいいのでしょうか?

私が考えるBeingの一番の素晴らしさは、比較的すぐに効果が出るということです。

Beingは自分にとって、望ましい状態です。何がその状態なのかが分かれば、すぐに行動に移せるのです。

例えば、経済的な安定を望むのであれば、収入が安定する仕事に就き、資産運用の方法を学び、その実践を始めれば、あとはそれを続けるだけの状態になります。

これだけで将来に希望を感じることができ、充足感が得られます。

夢は実現しないと、満足できないように思えますが、実際にはそこに向かって努力する状態になるだけでも、結構満たされるのです。

この”夢に向かいう過程”でさえも、Beingだったりします。

私の夢は、自分がこれまで学んで実践してきた、自己実現のノウハウを本にして出版することです。このブログも将来、その本に書きたいことを、そのまま発信しています。

今は読んでくれる人が少なくても、夢に向かって進んでいるその過程に、喜びと楽しさを感じていますし、なんなら本なんて出版しなくても、既に自分のノウハウを世の中に発信することができているので、今のままでも十分なのかもしれません。

Beingが満たされるためには、必ずしもゴールに到達している必要は無いのです。

こうして、Beingが満たされた生活をすると、自己肯定感が増して、自分と他人を比較しなくなります。そんな私の毎日は、とても晴れやかで自由なものです!

あなたのBeingはどのようなものでしょうか?きっと、あなただけのユニークなもので、あなた自身にも意外なものなのだと思います。

ぜひ、あなた自身もBeingを持って、あなたの人生を良いものにして欲しいです。

このブログがそのためのヒントになることを願っています

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