みなさんの同僚の中に、いつも定時で帰る人はいますか?
ちゃんと仕事をしているのであれば、別に気にならないと思いますが、仕事もせず、業務成績もイマイチな人の場合は、イラっとするかもしれませんね。
誰かに話すと、きっと”他人のことなんか気にするな”って、言われるのでしょうが、そう言われても不愉快な気持ちは変わらないですよね?
というわけで、今回は定時で帰る人にムカついているあなたに、その対処方法をお伝えします!
Contents
早く帰る人がムカつく理由
対処方法を考える上で、最初に定時帰りする人に対して、不快感を持つ理由を知っておくべきでしょう。
自分の経験やネット上の様々な人の意見を見ていると、概ね3つに集約されるようです。
順番に掘り下げていきましょう。
不公平に感じる
一つ目が頑張って仕事をしている自分と、定時で帰る人が同じ扱いをされることに不公平を感じることです。
例えば、みなし残業で全員の残業代が一定額だと、残業した人としていない人の賃金に差が出ません。
他にも最低限の基本給が存在する営業職では、成果を上げている自分と、成果が無いのに定時で帰る人との賃金に差が出ないこともあるでしょう。
また、会社の人事評価上も努力している自分と、大して差が無いのかもしれません。
このような様々な不公平感が、不満につながります。
自分の信じる正しさが否定される
二つ目が自分が正しいと信じている価値観が否定されるように感じることです。
例えば『努力して成果を上げて、会社や社会に貢献するべきだ!』という価値観を持っているある人の前に、ベストを尽くさず、大して成果も出していない、毎日定時で帰っている人がいたとします。
その不真面目な人が誰からも批判や罰を受けずに、平穏無事で社会人を続けているのを見れば、努力して他者に貢献することが馬鹿らしく思えてくるに違いありません。
もしかすると、その人を直接批判したり、会社に不満を言ってしまうかもしれません。
このように自分が正しいと信じる価値観、別の言い方をすればアイデンティティが否定されることで、不満を感じるようです。
定時で帰る人の人間性が不満
三つめはその人の人間性に不満を感じることです。
例えば定時で帰っているくせに、態度が大きい、上から目線で話す、傲慢でプライドが高い、自己中心でチームのためになる事をしない、等々です。
仕事しないくせに、さらに人間的にも嫌悪感があるとなると、ムカつくのも当然ですよね。
では、定時で帰る人に不満を感じる時に、どのように考えれば良いのでしょうか?
気持ちよく働くためのマインドシフト
人が集まって仕事をするとなると、仕事ができる人も、手抜きする人も集まり、そこに不公平が生まれるのは避けられません。
実は私が勤めている会社は、完全在宅の勤務形態です。そのため、残業代はみなし残業として毎月一定額です。そのため、どれだけ働こうが給料は一緒です。しかも、毎日定時で仕事を終える人が何人もいます。
その一方で、私の稼働時間は長くなる月が多いです。
では、私が不満に感じているかというと、そんなことはありません。むしろ、毎日キチッと定時で仕事を終わってくれる人に感謝しています。
その理由は、私も毎日定時で仕事を終わりにしたいからです。他にも毎日定時で終わる人がいると、自分も気楽に定時上がりできます。しかも、その人たちは仕事をちゃんと片付けて、堂々と定時で終わっている人たちなので、ムカつく理由がありません。
つまり、気持ちよく働くためのマインドシフトとは『自分も定時で帰るために努力する!』です。
定時で帰る人に対して、不満を感じる理由は、結局、残業してまで頑張るメリットが無いからです。
評価や賃金という形で、自分に返ってくるのであれば、そこまで不満に感じないはずです。
努力が報われないのであれば、無駄な残業などせず、やる事をやったら、自分もさっさと帰ってしまいましょう。
実は定時で帰る事には、自分にも会社にも良いことばかりです。
定時で帰る事は良いことばかり
定時で帰る事には、自分にも会社にもいいことばかりです。
不公平に感じてしまうような、誰の利益にもならない残業なんて今すぐやめちゃいましょう。
自分にとって良いこと
定時で帰る事は、他ならぬ自分自身に多くの利益をもたらします。
代表的なのは、このようなことです。
- 心に余裕ができる
時間に余裕ができれば、心にも余裕が生まれます。心に余裕ができると、人生で重要な事に考えが及ぶようになります。仕事に没頭して、やりたいことができなかったなんて、後悔することも無くなります。 - 健康になる
労働時間が減ることで、心身の健康を維持することができます。健康は幸せな人生の土台になるものです。無駄な残業をして、健康を害するなんて、人生で最もしてはいけない損失です! - 家族や友人との関係が良くなる
家族や友人との時間が増えるため、人間関係が広く深くなります。人生でかけがえのないものは、家族や信頼できる友人です。無駄な残業をするよりも、豊かな人間関係のために、時間を使った方が得です。 - ライフワークに時間が使える
もし、あなたが本業以外にやりたいライフワークがあるなら、そのために時間を使うことができます。不満を感じる仕事より、人生を豊かにする仕事のために、時間を費やしましょう。
slackが実施した『調査で明らかになった、残業と生産性の関係についての最新の知見』という調査によると、”定時に仕事を終えているデスクワーカーは、義務感から残業をしている人に比べ、生産性スコアが20%高い“そうです。
そして、義務感から残業をしている人は、定時で仕事を終える従業員に比べて、以下のような違いがあるそうです。
- 仕事関連のストレスが2.1倍多い
- 仕事環境全般に対する満足度が1.7倍低い
- 燃え尽き症候群になる可能性が2倍高い
あなたがやっているその残業が、好きでやっているものでなければ、今すぐやめた方がいいですよね。
他人の定時帰りにムカついている暇があれば、自分も定時に帰る方がいいのです。
会社にとって良いこと
従業員が定時で帰ると、会社にもいいことばかりです。
- 人件費削減
時間外手当の金額が減るので、人件費削減になります。会社にとって収益に直結するありがたいことです。 - 生産性アップ
従業員が定時で帰るために、集中して作業するようになるので、生産性が上がり、業務効率が上がります。職場全体の雰囲気も良くなるはずです。 - 会社の信用が上がる
従業員の時間外労働が少なくなれば、労働環境が良い会社として、対外的な信用も上がります。
既に書いた通り、定時で帰る人は、義務で残業をしている人よりも20%も生産性が高くなります。
もちろん、仕事をしていないのに定時で帰るようなことは問題外ですが、集中して最低限の労働時間で仕事を終わらせることは、会社にもメリットがあるわけです。
というわけで、定時で帰る事はいいことだらけです。でも、多くの人にとって、実際に定時で帰ることは、簡単ではないと思います。
次は定時で帰るための考え方を紹介します。
定時で帰るための考え方
自分も定時で帰るための大前提は2つあります。
それは定時帰りが自分の利益になると考えることと、他人の目を気にしないことです。
具体的に見ていきましょう。
自分の利益の最大化
定時帰りが自分の利益になると考えるためには、実際に自分の利益が最大化されている必要があります。単なる思い込みでは長続きしないからです。
そのためにはいくつかポイントがあります。
残業代
みなし残業のような、残業時間と収入が比例しないような会社であれば気にならないと思いますが、そうじゃなければ定時で帰ると、時間外手当が減ることになります。
今まで貰えていた分の残業代が減るのは、損失に感じると思います。そこで、残業代の代わりになる自分の利益を作りましょう。
それは副業をやることや習い事でもいいですし、家族や友人と予定を入れるのもいいかもしれません。
ポイントは定時帰りで作った時間を、自分の未来を豊かにするためのことに使うことです。
使ったら消えてなくなる残業代よりも、自分の人生のために残ることをすることの方が、よほど価値があると考えてみてください。
仕事量
定時で帰ることで、捌ける仕事量も減ることになります。
まずは仕事を効率化して、早く帰れるようにすることから始めるべきですが、他人の定時帰りにムカついているのであれば、既に十分効率的に仕事をしているのかもしれません。
それにもかかわらず、残業が続いているのであれば、もしかすると仕事の量自体が多すぎるのかもしれません。
もしそうであれば、仕事を断る必要があるかもしれません。基本的に仕事は自分の人生を豊かにするためにやるものです。残業よりも、やりたいことや、やるべきことがあれば、仕事を断ってでも、そちらを優先させるべきです。
とは言え、実際に断るとなると、罪悪感から断りづらいという人が多いと思います。かく言う私もそうですw
そこで、おススメなのは、あらかじめ断るための理由を会社に伝えておくことです。
私の場合は、子育てを理由にして、基本的には定時で一旦仕事を止めて、子供のお迎えや家事に専念したいことを伝えています。
今の時代、父親だって子育てを理由にしても、理解してもらえる時代なので、堂々とそれを理由にして、過剰な仕事は断っています。
自分の評価
定時で帰ると、自分の評価が悪化することを気にするかもしれません。
しかし、会社側からすれば、同じ仕事をしてくれるなら、残業代が少なく済む従業員の方が、評価が高いはずです。
あくまでもちゃんと仕事をしていることが前提ですが、定時帰りをすれば評価が上がると考えて、堂々と帰っちゃいましょう。
早く帰る事はみんなの幸せ
定時で帰ることはみんなの幸せだと考えましょう。
仕事をきっちり済ませて、毎日定時で帰っている人がいれば、他の人も定時で帰りやすくなります。
業務が滞りなく進んでいて、残業する人が少なければ、会社側も経費削減になります。
当然自分も定時帰りすることで、時間に余裕ができて、QOLが上がります。
定時で帰るのは、頑張って残業している人の目が気になるかもしれませんが、頑張っているその人だって、本当な定時で帰りたいはずです。
そう考えると、誰かが定時で帰ることで、頑張っているその人も定時で帰りやすくなるはずです。
あなたが定時で帰ることは、みんなの幸せにつながるります。そう確信して、勇気を出して定時で帰ってみましょう。
転職を考える
仕事量が多すぎる、残業を強要されるなど、どうしても定時で帰れない理由がある場合は、もはや会社に大きな問題があると言わざるを得ません。
その場合は、転職を考えた方が良いかもしれません。
社風や業界全体の慣習など、一人では太刀打ちできないことはあります。そのような場合、その会社に居続けても、人生の時間の浪費です。
そもそも、仕事もできないのに、定時帰りする人に不満を感じてしまうような、労働環境を放置している会社に問題があるのだから、長居は無用です!
まとめ
今回は私の経験を踏まえて、定時帰りする人にムカついた場合の対処方法を紹介しました。
要は他人にムカつくよりも、自分も定時で帰ってしまいましょうということです。
従業員が不満を持つほどの不公平を放っておく、上司や会社に問題があるので、ムカついている時間がもったいないです。
長い人生なので、他人にムカつくよりも、自分も早く帰って、豊かな人生を過ごしてくださいね。