人は誰でも、自分が好む人生のあり方、Beingがあります。自分の中にBeingが出来上がってからが、人生の本当の始まりなのかもしれません。
そうして出来上がってBeingには、なるべく早く気づいて、それに沿ったライフスタイルをデザインすることが、後悔しない人生を生きるために大切だと思います。
というわけで、今回はBeing探しの最後のワーク、ライフイベントの抽象化のやり方を紹介します。
ライフイベントのまとめができていない方は、先にこちらからやってみてくださいね。
Contents
それぞれのグループからさらに共通点を探す
前回はライフイベントをまとめて、各グループにラベル付けをしました。このラベルに書いてあることは、自分にとって大事な物事です。
そこで、次はラベルに書いたことが、なぜ自分にとって大事なのか、その理由を掘り下げていきます。
ラベルに書いたことの理由を考える
最初にやるのは、ラベルに書いたことがなぜ大事なのか、その理由を考えることです。
簡潔に自分がしっくりくるように書いてみてください。全てのラベルに対して、理由を書き出します。
理由はいくつでも良いですし、他のラベルで書いた理由と重複しても構いません。
例えば私の場合ならこうです。
誰も見ないので、自分に正直になって、好きなように書いてください。
その方が、精度が高いBeingになります。
理由からキーワードを抽出
次に書き出した理由の中から、自分が大事にしている物事を象徴するキーワードを抽出します。
先ほどの私が書いた理由を例にするとこんな感じです。
あまり難しく考えず、これだなと思う言葉やフレーズで大丈夫です。
キーワードをグループ化
キーワードを抽出したら、またそれをグループ化して、ラベルを付けます。
共通するなと思うキーワードを同じグループにまとめたら、しっくりくるラベルを、一言で簡潔に書いてみてください。
私の場合ならこうなります。
これくらいまで抽象化できれば、ほとんどBeingに近いものになっているはずです。
最後にもう一段階抽象化して、自分のBeingを仕上げます。
Beingを考える
最後にグループ化したキーワードとラベルから、それを象徴する1単語を考えます。
私の場合はこうなりました。
- 時間と場所の自由⇒『自由』(ストレスから自由になりたい)
- やりがいとライフワーク⇒『証』(生まれてきたからには何か証になるものを残したい)
- 安定した生活⇒『平和』(悩みや不安がない平和な毎日を過ごしたい)
- 仲間と家族⇒『家族』(友人は友人でも家族のような強い信頼がある友人が欲しい)
最後にこれで本当に納得できるかどうかを、考えてみます。それぞれの要素が本当に自分にとって純粋に喜ばしくて価値があるものかどうかを考えてみてください。
私の場合だと、今までの人生で何か大きな事にリスクをかけて挑戦したことで、良い結果に終わったことは何一つありませんでした。不安や焦りの方が強くなり、充実を感じることができた記憶などありません…。
そうなると、ただやりがいや夢を求めて何かをやるだけでは満たされないので、『証』がしっくりきませんでした。
また、安定した生活がしたいからという理由で、刺激の無い仕事をしていると、アイデンティティが感じられなくなってしまうのです。
そういうわけで、『平和』だけでもダメだなと思いました。
そこで、私は”証”が残せる仕事や活動で、”平和”な生活を実現したいのだと気付きました。リスクをかけすぎたり、暴走したりせず、自分を律して安定した生活もするそれにピッタリな言葉は何かと考えた時に『自律』という単語を思いつきました。これには生活するのに十分な収入が得られている、”自立”の意味も込められています。
というわけで、『自由』『自律(自立)』『家族』の3つを私のBeingにしました。
皆さんのBeing探しの参考になれば幸いです!
Beingはこれからも変わる!
さて、これで自分にとってのBeingが見つかったわけです。
でも、ようやく見つかったところで、こんなことを言うのもなんですが、Beingは時と共に変わっていきます。
特に自分のBeingに従って、理想のライフスタイルを全力で追い求めていると、変わるスピードも早いです。恐らくベストを尽くして生きていると、自分がどんどん成長するから、Beingもどんどん姿を変えていくのでしょう。
実は私のBeingに『家族』が加わったのも、3年前くらいのことでした。
これまで後悔が残らないように、精一杯生きてきたにもかかわらず、自分の人生に何か足りないとモヤモヤしていた時のことでした。
そのモヤモヤの正体が分かったのは、意外にも我が家の愛犬、トイプードルのハルくんを迎えてからでした。ハルくんという可愛らしい家族が増えたことで、今度は人間の家族をもっと増やしたいと思っていることに気付くことができたのです。
Being探しが簡単じゃない理由の一つは、自分でも気付かないうちにどんどん姿を変えることです。
このBeing探しのワークは、数年に一度見直してみると、今の自分のBeingを新たにするのに役立つので、ぜひやってみてくださいね。
まとめ
Being探しのワークは今回で最後です。自分でも納得できるBeingが見つかったでしょうか?
自分のBeingが分かった時には、驚きや納得、楽しさなど色んな感情が出てくると思います。
でも、一番大きいのは未来への希望なのではないかなと思います。自分が目指すライフスタイルのイメージが分かった時は、早くそれを実現させたいという強いモチベーションが沸いてくるはずです。
せっかく見つけたBeingなので、毎日の生活の中でどんどん活用していってくださいね!