
SEOで最も重要なことの一つは、キーワードを上手に使うことですよね?
改めて言われるまでもない、ごく当たり前のことだと思います。
しかし、そんなに重要なものなのに、多くの人が検索エンジンによって、キーワードの性質が違うことを理解してません。
例えばGoogleで表示されるキーワードは、Googleサジェストという仕組みによって、表示されているものです。
実はそのまま使うと、SEO的に効果が薄い場合があるんです。
SEOを考えた時には、やはり世の中のニーズを反映したキーワードにしたいですよね?
それには、Googleサジェストの仕組みと、検索エンジン毎のキーワードの違いを理解する必要があります!
というわけで、今回はSEOを考えた時のキーワードの上手な使い方を解説していきます!
Googleサジェストの仕組み
まず、キーワードの上手な使い方をマスターする上で、必要不可欠なGoogleサジェストの仕組みから説明しますね。
Googleはユーザーが満足する情報を、検索結果に表示させることを目指しています。
しかし、好みや考え方は十人十色です。そのため、同じキーワードで検索しても、人によって満足度に違いが出てしまいます。
そこで、Googleはユーザーの過去の検索履歴や年齢性別、居住地域などによって、その人の好みを分析しています。
そして、同じキーワードで検索しても、その人の好みに合わせた検索結果を返そうとするのです。
例えば下の画像は、仙台在住の私が「アンパンマンミュージアム」の1語で検索した結果です。
“仙台”なんてキーワードを使ってないのに、検索結果には仙台のアンパンマンミュージアムの情報が、ズラリと並んでいます。
これは私の現在地が仙台なので、最寄りの仙台のアンパンマンミュージアムの情報を伝えた方が良いと、Googleが判断しているからです。
更に、検索キーワードに関しても、ユーザーの好みに合わせて提案してくれます。
下の画像は、Googleの検索ボックスに「アンパンマンミュージアム」と打ち込んだ時の画像です。
Googleがおすすめのキーワードを提案してくれていますが、その中にも「アンパンマンミュージアム 仙台」が含まれるキーワードがいくつかあります。
アンパンマンミュージアムは横浜や神戸など、全国の色んな場所にあり、どちらかというと仙台はマイナーな方です。それにもかかわらず「アンパンマンミュージアム 仙台」が表示されるのは、私が仙台にいるからです。
このようにユーザーの趣味嗜好に合わせて提案されたキーワードを、サジェストワードと呼びます。
Googleサジェストは、調べ物をしている一般ユーザーにとっては、便利でもあり、ある意味怖い機能でもあります。
でも、SEOを考えると、実はGoogleサジェストは厄介な機能でもあるのです。
Googleはユーザーの検索履歴や所在地のデータを集めています。
これらを分析すると、その人の一日の行動や興味を持っている事柄などが、時間帯別に全て分かってしまいます。
住所や職業なども、おおよそ検討が付いてしまいますし、色んな人の情報と組み合わせると交友関係や家族構成も分かってしまいます。
当然、このような情報は高度な個人情報なので、悪意のある人間に渡ると、日常生活に害が出る可能性があります。
このような情報をGoogleに渡しているということを意識して、検索エンジンを利用することが大切です。
GoogleサジェストがSEOに向かない理由
キーワードの検索意図を分析する際には、実際にそのキーワードで検索して、上位表示される記事を調べる必要があります。
その時に、自分の好みが反映された検索結果だと、世の中の人の検索意図を正しく反映してないことになります。
また、記事を上位表示させようと考えた時に、上位表示を狙うキーワードは、世の中の人が一定回数検索しているものを選ぶのが重要です。
自分がよく検索しているキーワードでも、世の中の人が使ってなければ、SEO的には意味が無いわけです。
そのため、サジェストワードをそのまま使った記事を書くと、全然需要が無い記事になってしまう危険性があるのです。
だから、SEOをする上では、Googleサジェストは邪魔になります。
SEOのためには、Googleサジェストの影響を受けていないキーワードを使う必要があるのです。
そのためには、様々なキーワードの違いを理解する必要があります。
キーワードの違い
検索エンジンから取得することができるキーワードには、次の3つがあります。
実はこの3つには微妙な違いがあるのです。
- サジェストワード
- 関連キーワード
- 虫眼鏡キーワード
この違いを理解する事は、SEOを考える上で、とっても大切です。
そこで、それぞれの違いを順番に説明しますね!
サジェストワード
サジェストワードは既にお伝えした通り、自分の趣味嗜好が混じってしまっています。
純粋に世の中のニーズを表しているとは言い難いので、これを記事のキーワードにそのまま使うのは、おすすめできません。
関連キーワード
Googleには、関連キーワードというものが存在します。
検索結果の下に出ている“○○に関連する検索キーワード”というのがそれです。この関連キーワードは、そのキーワードで検索した人が、他にも使っている回数が多いキーワードが表示されています。
傾向としては、現在のトレンド、つまり短期的なニーズを反映していると言われています。
ただし、この関連キーワードにも、Googleサジェストの影響が入ってきてしまうので、注意が必要です。(上の画像の関連キーワードも”仙台”だらけですよね)
自分の趣味嗜好を排除した、純粋な世の中のニーズを知りたければ、Chromeのシークレットモードを使いましょう。
シークレットモードは、検索している人の個人情報を、一切提供しない検索方法なので、純粋な世の中のニーズだけの関連キーワードを取得できます。
虫眼鏡キーワード
Yahooの検索結果の上下にも、キーワードが表示されます。これは虫眼鏡キーワードと呼ばれています。
やはり、そのキーワードで検索した人が、他にも使っている回数が多いキーワードです。
しかし、虫眼鏡キーワードの傾向は、長期的なニーズ、つまり、純粋な検索数が多いキーワードを表示していると言われています。
YahooもGoogleと同じように、検索結果にパーソナライズをかけますが、虫眼鏡キーワードには、その影響は含まれません。
また、画面上に表示されるものは、特に検索回数が多いものが表示されています。画面下に表示されているのは、より幅広いキーワードを表示しています。
このように、検索エンジンが提案するキーワードには、微妙な違いがあるわけです。
だから、SEOを考える時に、この違いを踏まえた使い方をすることが、大切なんですね。
そこで、次は上手な使い分けの方法を紹介します。
SEOを考えた時の使い分け方法
Googleサジェストの影響を受けたキーワードを、そのまま使うのは良くないとお伝えしました。
でも、自分の趣味嗜好が含まれているということを、理解していればちゃんと使いようはあります。
そこで、シチュエーション別に、最適なキーワードの扱い方を見ていきましょう。
たくさんの候補を集めたい時
世の中のニーズを細かく知りたい時や、あるジャンルで作成する記事の戦略を考える時などには、とにかくたくさんのキーワードの候補を集める必要があります。
この時には、サジェストワードがおすすめです。
サジェストワードは数多く表示されるので、候補を集めるのに最適です。
普通の検索ボックスで表示される、サジェストワードはコピペできないので、このようなサイトを使って、集めると良いです。
⇒ goodkeywod
ただし、自分の趣味嗜好が混じっている可能性があるので、使う時にはGoogleトレンドで検索ボリュームが、十分あることを確認してください。キーワードのトレンドの検索結果グラフが表示されれば、十分な検索ボリュームがあると考えてOKです。
⇒ Googleトレンド
ニーズが高いキーワードを知りたい時
記事を書く時には、世の中のニーズが多いキーワードを、使うのが基本です。
このようにこれから書く記事の狙いのキーワードを、ピンポイントで決める時には、Googleの関連キーワードか、Yahooの虫眼鏡キーワードがおすすめです。
基本的にどちらでもOKなのですが、関連キーワードの方は、短期的なトレンドを反映しています。そのため、比較的、関連性が薄いキーワードも混じっていて、少し扱いづらいです。
虫眼鏡キーワードの方は、純粋な検索数を反映している傾向が強いので、より素直で関連性が高いキーワードが多いので、扱いやすいかもしれません。
理想的なのは両方に出てくるキーワードを使うことです。
ちなみに、関連キーワードや虫眼鏡キーワードを使う時にも、Googleトレンドで
こんな感じで、それぞれのキーワードの微妙な違いを理解して、上手に使い分けてみてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
検索エンジンで表示される、関連キーワードには、それぞれ微妙な違いがあるんです。
最後に簡単にまとめておきますね!
- サジェストワード
- 関連キーワード
- 虫眼鏡キーワード
検索ユーザーの検索行動や年齢性別、現在位置などを元に、Googleが提案したキーワード、自分の趣味嗜好が混じってしまっている。
世の中のトレンドを反映した、検索回数が多いキーワード。比較的、短期のニーズが反映されている。
世の中の長期的なニーズを反映した、キーワード。純粋に検索回数が多いものが表示されるので、扱いやすい。
それぞれの違いは、こんな感じです。
これを知らないで、キーワードを使うと、SEO効果が低くなってしまいます。
それぞれの違いを理解して、賢く使い分けてくださいね!