
私は体を壊してサラリーマンを辞めました。
予定せず、突然辞めざるを得なくなったので、当然、収入の目途が立ってません。
だから辞めたばかりの頃は、とにかく仕事を作って、収入を増やすことに必死でした。
恵まれたことに、今では何とか生活できるようになりました。生活の不安が無くなったことで、ホッとしてしばらくは良かったんですよ。
でも、やがて毎日を空しく感じるようになりました。何のために生きているのかが分からず、毎日に張り合いが無くなっちゃったんです。
今振り返ると、理由がよく分かります。
私はどんな“仕事”をするかばかり考えて、“働き方”を全く考えてなかったんです。
実は誰にとっても、どんな”働き方”をするかは、とっても重要なことです。それぞれの違いは言われてみれば、誰にでも理解できます。
でも、実際にはほとんどの人は、これを疎かにしがちなんです。もし、あなたが自分らしいライフスタイルを実現したいのであれば、”働き方”にこだわる必要があるんです!
そこで、今回は仕事と働き方の違いについて、語ってみたいと思います。これを理解すると、ちょっとだけ人生が幸せになるかもしれませんよ!
仕事と働き方の違い
仕事と働き方って似てるようで、やっぱり違うものですよね。
例えば「あなたの仕事は何ですか?」って聞かれたら「旅行代理店で働いています」とか「システムエンジニアです」みたいに、所属している会社とか、職業を答えると思います。
その一方で「あなたの働き方は何ですか?」って聞かれたら「サラリーマンです」とか「自営業です」のように、自分の属性みたいなものを答えると思います。
みんな両方を無意識のうちに使い分けているんですが、やっぱりちゃんと言語化することが凄く重要です。
というわけで、順番に見ていきましょう。
仕事は所属する対象
仕事とは、自分が所属している対象のことです。
“株式会社○○で人事の仕事をしています”という人なら、株式会社○○に所属していますし、人事の仕事をしているグループに所属しているとも言えます。
日本の場合、”仕事”がその人の価値や評価を決める、一つの基準として見られることが、まだまだ多いです。また、仕事というのは、収入を得るための手段でもあります。
だから、仕事は所属するものであると同時に、依存しやすい対象でもあるんです。
働き方は自分のあり方
一方の働き方の方は、自分の労働形態とか、働く時間や場所のようなことです。
例えば私なら「仙台でフリーランスとして、自分でライフスタイルを決めたい人を助けています。」なんて感じです。
これってつまり、自分のあり方を表しているんです。
自分はどういう人間なのかを表しているのが、働き方なわけです。
じゃあ、なぜ、仕事ではなく、働き方を追求することが大切なんでしょうか?
働き方を考えずに仕事を選ぶと人生に行き詰まる!
仕事は所属するもので、働き方はあり方のことです。これが分かると、両方の関係性も見えてくるんです。
誰にでも、自分が望むあり方があります。そして、それを実現するために、仕事を選ぶはずです。
実際には、理想的な仕事は見つかりにくいかもしれません。それでも、少なくとも自分のあり方に、なるべく影響しない仕事を選ぶはずです。
言われてみれば当然のことですが、実際には世の中の多くの人は、自分のあり方をよく考えずに、仕事を選んでしまいます。
仕事は所属するものです。その会社の経営方針や社風、上司や同僚の考え方などが、少なからず自分のあり方に影響を与えます。
さらに仕事は社会的な信用に関わりますし、収入源でもあります。そのため、簡単には辞められません。こうして、徐々に所属が依存に変わっていきます。
こうして、自分のあり方を歪められながらも、仕事への依存から抜けられず、人生に行き詰まりを感じてしまうのです。
まさに数年前の私がこの状態でした…。
働き方から考えることは、人生の豊かさを左右する大きなことなんです。
働き方を追求しよう!
偉そうにこんなことを書いてますが、言われてみれば当たり前のことですよね?
でも、現代の日本の労働者のうち、サラリーマンの割合は9割近くです。
働き方の選択肢が乏しく、サラリーマン以外の働き方を考えるなんて発想を持つ人が少ないんです。
「考えたって雇われる働き方しか選択肢が無い…」
なんて思っちゃダメです。
今すぐは無理でも、真剣に自分の働き方を考えてみてください。
考える時のポイントには、こんなものがあります。
- 働く時間
- 働く場所
- 住む場所
- 希望する収入額
- 誰を助けたいのか?
- どんな価値を提供したいのか?
労働時間の長さだけでなく、曜日や時間帯も含みます。
自宅やオフィスなどが普通ですが、カフェとか旅行しながらなんていうのもアリです。
住む場所は仕事とは直接関係無いですが、職場と近い場所に住むことになるので、凄く重要です。
お金を稼ぐのは、基本的に大変なので、実は稼ぎ過ぎないことは大事です。自分にとって十分な収入を知っておきましょう。
商品やサービスを提供することで、どんな人を助けたいのかを考えます。
具体的な商品やサービスが決まっていなくても、どんな手段や価値を提供したいのかを考えることは大切です。
自分にとって譲れないポイントは、人それぞれだと思います。他にもあるのであれば、是非、そのことも考えてみてください。
まとめ
仕事と働き方の違いなんて、普段は考えないですよね?
雇われる働き方しかないと、それも当然かもしれませんね。
でも、自分でも納得いくライフスタイルを実現するためには、今は無理でも、自分の理想の働き方だけは考えておくべきです。
そのためのポイントをもう一度おさらいしておきますね。
- 仕事は所属する対象。何も考えないと、そのうち依存を生み出す。
- 働き方は自分のあり方。自分の理想のライフスタイルに繋がる重要なもの。
- 今は働き方の選択肢が無くても、一度は自分の理想の働き方を明らかにすべき。
もし考えたことが無いなら、少し時間を取って考えてみてください。
自分が望むあり方を無視せず、自分の理想の働き方を実現するための一歩を踏み出してみてくださいね。