
誰でも豊かで楽な生活がしたいですよね?
そのためには、自分の生活レベルを上げたいと思うのが、自然な考え方です。
でも、私はもっと生活レベルを下げたいと、強く考えています。なぜなら、その方がお金の不安が解消されて、自由な生活ができるからです。
あなただって、幸せで満ち足りた生活ができれば、無理にお金を稼ぐ必要は無いですよね?
では、どうすれば上手に生活レベルを落とせるのでしょうか?
あなたがお金の心配しなくて済むように、生活レベルを上手に下げる方法を解説します!
生活レベルを下げると自由になる理由
普通は幸せな生活をするためには、お金を稼いで生活基盤を安定させようと考えます。
私たちの多くは“努力すれば豊かで幸せな生活ができる”と言われて、成長したと思います。
しかし、そもそも私たちが望んでいるのは、幸せな生活ですよね?お金を稼ぐのは、そうすれば幸せになれると思ってるからです。
でも、お金が無くたって幸せになれるなら、別にそれでも構わないはずです。
むしろ今の日本社会の状況を考えると、お金を稼がずに、生活レベルを可能な限り落とした方が、幸せな生活ができるんです。
その理由は2つあります。
お金を稼ぐ苦しみから解放される
この記事でも書いてますが、現代の日本はお金を稼ぐのは、とっても大変です。
昔の日本人は頑張って働けば幸せになれました。 しかし、現代は、お金を稼ごうとすると、どんどん疲弊してしまいます。 お金で幸せが買える時代は終わりました。 では、どうすれば本当に幸せな生活ができるのでしょうか? この記事では、お金を稼ぐことの大変さと、幸せを実現するための考え方をお伝えします。
長引く日本経済の停滞のせいで、平均給与は上がるどころか下がっています。1997年には467万円だったのが、2016年には422万円に減ってしまいました。
⇒ 民間給与実態統計調査
頑張って働いても、その働きに見合った収入が得られなくなっているのです。
私は独立する前は、システムエンジニアをやっていました。ある時期に100時間以上の残業をしたのですが、残業時間として認められたのは30時間弱で、残りはいわゆるサービス残業として、無かったことにされました。
理由は、全部残業代にしてしまうと、赤字になってしまうからです。私なんかは30時間分は残業代が貰えたので、まだ良い方です。
世の中はもっと厳しい労働環境ではないかと思います。
実は平均労働時間は年々少なくなってきています。1960年の2164時間をピークに年々下がって、2009年には1643時間になっています。
※厚生労働省:総労働時間の推移
労働時間が減っているので、一見良さそうに見えますよね?しかし、ここ20年間の労働時間減少の理由は、パートタイム労働者が増えていることです。
パートタイムなので、労働時間が短いのは当然ですよね?
つまり、収入は減っているのに、実質的な労働時間は変わってない可能性が高いのです。
日本社会でお金を稼ぐのは、年々難しくなっています。
だから、お金を稼いで生活を豊かにするよりも、生活レベルを下げて、お金がかからない生活にした方が楽なのです。
収入が下がる不安から解消される
生活レベルを維持するためには、当然一定の収入が必要です。
しかし、維持するためのお金を稼ぐための大変さは、年々増しています。収入を維持する難しさと比例して、収入が下がる不安も大きくなります。
実際に私はサラリーマンを辞めて、独立自営してからは、いつも収入が下がる不安を感じながら、生活してきました。
ブログ運営の収入も波があるため、ガクッと下がった時のショックは大きなものがあります。
しかし、ショックを感じる理由は、実は生活が苦しくなるからではありません。単に生活レベルが維持できないからです。様々な支出を見直せば、実は大したことが無い場合がほとんどです。
つまり、見方を変えれば、収入が落ちるたびに不安になったり、ショックを受けるくらいなら、最初から生活レベルが低い状態の方が、心安らかに生活できます。
生活レベルが低い方が、収入が乱高下しても、精神的な影響無く生活できるのです。
しかし、そうは言っても生活レベルを下げるのは、簡単じゃありません。
それはいったいなぜなんでしょうか?
生活レベルを下げるのが難しい理由
普段、私たちが生活している時に、自分の生活レベルのことなんて意識しません。
何も考えずに生活していると、生活レベルはいつの間にかどんどん上がっていってしまうのです。
生活レベルは上がるのが自然
家計の収入のにおける支出の割合を調べてみると、実は収入額に関係無く、どの家庭も収入額と支出額はほぼ一緒です。
つまり、人間がお金があればあるだけ使ってしまうということです。
例えば、住む場所が良い例です。誰だって広い家に住みたいと考えます。今よりも広い家に住むためには、家を買ったり、もっと家賃の高い家を探すことになります。
広い家に住めば家具や物が必要になります。こうして、どんどん住宅費や出費が増えていきます。
何も考えないと、自然に生活レベルが上がっていってしまうのです。
そして、一旦生活レベルが上がってしまうと、それを下げるのはとても難しくなります。
人間は痛みを嫌う
人間にとって、安全で安定した生活は、基本的な欲求の一つです。そのため、生活の安定を脅かす、収入の減少には大きな不安や危機感を感じるのです。
例えば10万円を得ることは確かに嬉しいことです。しかし、現時点でとりあえず、それなりの生活ができているのであれば、その喜びはすぐに消えてしまいます。
その一方で、10万円を失うことには、自分の生活の安定性に危機感を感じるため、強い痛みを感じます。
10万円を得る喜びと、10万円を失う痛みを差し引きすると、痛みの方が残ってしまうのが、人間という生き物なのです。
こう考えると、生活レベルなんて上げないで済むなら、それに越したことはありません。
むしろ、生活基盤をより安定させたければ、自分で生活レベルを落としてしまった方が良いのです。
では、どうすれば生活レベルを落とすことができるのでしょうか?
生活レベルの落とし方
実は私は生活レベルを落とすことは、ダイエットに似ていると思います。
今まで必要だと思っていた出費は、本当は必要無いものだと、自分自身に納得させることだと思っています。
そのために大切なのは、次の3つです。
- 家を見直す
- 物を処分する
- 月額利用サービスを見直す
- その他の固定費
一度上げた生活レベルを落とすのは、残念ながらとてもエネルギーが必要です。でも、やった後は、とても自由を感じますよ!
というわけで、順番に説明しますね。
家を見直す
固定費として最も大きいのは、住宅費です。
賃貸住宅なら、家賃がかかりますし、分譲住宅ならローンを払う必要があります。
広い家ならその分、光熱費も高くなりますし、家具や物も増えます。家のグレードに比例して、とにかく様々な費用が増えます。
家を見直すことは、最もエネルギーが必要なことです。しかし、最も効果が大きく、断行できるともの凄くスッキリします。
また、少し頭を使えば、家のグレードを維持しながら、住宅費を下げることも可能です。
私の場合、以前住んでいた賃貸マンションが駐車場代込みで、月10万円近くの家賃でした。しかし、自分のものにならない家に毎月10万円払うのは、もったいないので、分譲住宅を買いました。
間取りは以前より広くなり、駐車場も付いていますが、月々のローンは7万円以下になりました。
ただし、光熱費が若干増えたり、維持費などが発生するので、注意が必要です。
いずれにしても、住宅費は非常に大きいので、必ずチェックしてみてください。
物を処分する
既に持っている物には新たな出費は発生しないので、処分の必要なんて感じないかもしれませんね。
でも、物は目に見えない大きなコストを発生させています。それはやはり住宅費、つまり家賃です。
まず、物を保管するためには、家の中にスペースが必要です。家財を保管するために、1部屋を物置に使ってしまってる、なんて友人が私にはたくさんいます。
それらの物は、日常生活でほとんど使用しません。私たちはそのような物を保管するために、余計な家賃を払っています。
また、住宅費を減らすために、家を見直そうと考えた時にも、余計な物を持っていると、家のグレードを下げたくても下げられません。
そのため、物を処分することは生活レベルを下げるために必須の作業です。
よく言われるのは、1ヶ月使ってなければ、それは不要物だということです。(服など季節性のあるものは除きます。)
私は引っ越しの時に、ここ1年間で読んでない本や、音楽CDや映画のDVDなどは全て処分しました。それらを処分すると、それを保管していた家具も処分できました。
収納スペースにあった、いらない家具や食器も全て処分しました。
最初のうちはたまに思い出して、捨てたのをちょっぴり後悔する時もありました。しかし、今は何を捨てたのかさえ覚えてないため、惜しいなんて気持ちが湧きようがありません。
今は売りたい本やCD、DVDなどを段ボールに入れて送ると、査定して買い取ってくれるこちらのようなサービスもあります。
⇒ ブックオフオンライン
物を減らすと清々しくて自由な気持ちになるので、おすすめです。
一気にやらなくても良いので、少しずつ使って無いものを減らしていきましょう。
月額利用サービスを見直す
月額利用料が発生するようなサービスも必ず見直しましょう。
スマートフォンなんかには、1ヶ月辺り100円や200円程度のサービスが多いので、つい気軽に契約してしまいます。しかし、そのようなものも積み重なると大きな出費になります。
私も調べてみると、100円~500円の月額利用サービスを、いくつも契約していました。中には契約していることを、忘れていたものもありました。
そんなものに払うお金は本当に無駄です。
しっかりと見直して使ってない月額利用サービスは全て解約しましょう。
その他の固定費
他にも色んな固定費があります。
例えば保険なども見直すべきです。
多くの保険は、自分でお金を運用しながら貯めておけば、わざわざ加入する必要の無いものばかりです。
保険以外にも無駄な固定費を無くすことは、生活レベルを下げるために必要不可欠です。あらゆる固定費も見直してみてください。
というわけで、頑張って生活レベルを下げたら、今度は再び上がらないようにすることも、とても大切です。
人間は自然にしていると、生活レベルが上がってしまいます。
そこで、次は生活レベルを上げずに、現状維持する方法を見ていきましょう。
生活レベルを上げない方法
生活レベルが上がってしまう原因として大きいのは、既に説明した通り、住宅のグレードが上がってしまうことです。
これについての対策は、広い家に引っ越さないことしかありません。これは絶対に死守してください。
それ以外でできることは、やはり無駄使いをしないことです。
しかし、人間は持ってる分だけお金を使ってしまいます。
そこで、私がやっているおすすめの方法は、次の2つです。
- 月初に別口座にお金を振り込んで封印
- 自分で自分にお小遣い制
月初に必要な生活費以外のお金を全て、別口座に振り込んでしまいます。そして、その口座のキャッシュカードは、しまい込んで使わないようにしてしまうのです。
ちなみに私の場合は、ただ溜めておいてももったいないので、投資に回して運用益を稼いでいます。
1ヶ月に使うお金を決めておいて、月初にその金額を下ろしてそのお金で生活します。
クレジットカードなどを使うと、この方法は成り立たないので、完全現金決済にすることがポイントです。
大切なことは、自分が自由に使えるお金を、徹底的に制限することです。人間は自然にしていると使えるお金は、全て使ってしまいます。
そのため、最初から収入が無いものとして、その範囲で生活するようにすることが大切です。
そうすることで、自分の生活レベルが固まっていくので、是非やってみてください!
まとめ
というわけで、生活レベルを下げることのメリットや、実際に生活レベルを下げる方法を紹介しました。
誰でも幸せな生活ができれば良いのであって、生活レベルを上げることが目的ではないはずです。
現代の日本では、むしろ生活レベルを上げる方が、ストレスや不安が多くなってしまいます。
生活レベルを下げる方法をもう一度おさらいしておきます。
- 家を見直す
- 物を処分する
- 月額利用サービスを見直す
- その他の固定費
家賃の安い家に引っ越す。家を買い替えて、ローンや維持費を安くする。
一旦、家のグレードを上げると、下げるのはとても大変なので、一番注意が必要。
余計な物を保管するためにも家のスペースが必要。無駄な家賃を減らすために、物を処分することが重要。
利用していない月額利用サービスは、完全に無駄。
不要なサービスは、全て解約。
保険など、その他の固定費も全て見直す。
お金など使わずに、満ち足りた生活ができるならそれに越したことはありません。
現代の日本はお金を稼げば稼ぐほど、ストレスが増えて幸福度が下がります。
お金を稼いで増える幸福度よりも、ストレスの方が大きいのです。
発想を変えて、身軽で幸福度の高い生活を目指してみてくださいね!